36年続く「教会ひのきしんデー」が紡ぐ、家族のような温かい絆

皆さんは、毎月決まった日に仲間と集まって「ひのきしん(※1)」をしていますか?今回ご紹介するのは、岐阜県にある美濃福富分教会で、36年間一度も欠かさず続けられている「教会ひのきしんデー」の物語です。

なぜこれほど長く続くのか、そして集う人々にどのような変化をもたらしているのか。その温かな歩みを覗いてみましょう。

(※1)「ひのきしん」とは、神様への感謝を込めて、身体を使って行うお礼奉仕のことです。

きっかけは「きれいな神殿を保ちたい」という願い

美濃福富分教会で月一度の「教会ひのきしんデー」が始まったのは、36年前の神殿普請(※2)がきっかけでした。

「新しい神殿を、いつまでもきれいに保ちたいという思いから、信者の方が『月に一度、みんなで掃除をする日を設けてはどうか』と提案し、始まったのが教会ひのきしんデーでした」

この教会長のお話からも分かる通り、掃除は単なる作業ではなく、「自分たちで建てた大切なお家(神殿)」を慈しむ、信者さんたちの素直な「まごころ」から生まれた習慣でした。

(※2)普請:建物を建てたり改築したりすること。

「さあ行こうか」—教会が心のリセット場所になる

毎月第2日曜日は、信者さんたちにとって特別な日です。祭典(※3)を目前に控えたこの日に境内を磨くことで、心も清々しく整うといいます。

  • 親子で参加し、神様のお屋敷をきれいに守る
  • 「かかりつけの教会」として、自分の心のあり方を確かめる
  • 掃除の後の茶話会で、悩みや近況を語り合って元気をもらう

田中会長は、こうして集う信者さんたちの姿を「教会が皆さんの拠り所になっている」と温かく見守っています。掃除という一つの「ひのきしん」を通じ、信仰の話が弾み、自然と「次のおぢば(天理)への参拝」や「修養科(※4)」の話が生まれるきっかけにもなっているそうです。

(※3)祭典:神様への感謝を捧げる、教会での大切な儀式。
(※4)修養科:天理教の教えを学ぶために、おぢば(奈良県天理市)で3カ月間過ごす制度。

世代を超えて受け継がれる「誠の姿」

かつて神殿づくりに汗を流した先代たちの思いは、今の世代、そしてその子供たちへと確かに受け継がれています。「自分もつとめさせてもらっている」という自覚と喜びが、36年という年月を支えてきました。

この記事を読んで「自分の教会でも何か始めてみたい」「掃除からつながる輪を大切にしたい」と感じた方は、ぜひ元記事の動画もチェックしてみてください。皆さんの教会での活動のヒントになるはずです。

元記事(動画ルポ 第3弾 教会に“まごころ”寄せて – 美濃福富分教会「教会ひのきしんデー」 | 天理時報オンライン)はこちら