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『腹でなく、相手を立てる』

ライター 瀬戸陽一

「人の話を聞く時くらい、スマホ見るのやめて。」

妻からの一言に、自分の中のあのほこりが、大きく舞い上がりました。

そうです。私は「はらだち」のほこりと常に戦い、負け続けている…

情けない男なのです。

「こっちだって、遊びでケータイ触ってるわけじゃねーんだよ!!!」。

頭で考えるより先に、言葉が出てしまいます。ダサい。至極ダサい。

また「ほこり」に負けました。これで多分97連敗くらいです。

そこから、私と妻のやり取りは平行線。

どっちが正しいのかをぶつけあうだけの悲しい時間―。そして最後は必ずこう言われるのです。

「全然、心澄ます毎日じゃないじゃん。」

…私は、わけのわからない抵抗を少しだけして、その場を去ります。

そうです。本当にその通りなのです。


そういう時は少し時間をおき、また環境を変えて気持ちを落ち着けるのがマイルーティーン。

舞ったほこりも、時間をおけばとりあえずは落ち着くし、風通しを良くすれば、どこかに飛んでいくこともあります。(持論)


そして、少しだけ気持ちがおさまってきた頃、ようやく妻と向き合うことができます。

妻いわく、

「普段忙しくて、話す時間があまりないから、部屋にいる時くらいは、ただ単に何気ない会話がしたいんだよ」と。そして、

「その時に、目も合わせないでスマホ見ながら、適当に返事されたら悲しくなるよ」と。

正論。ド正論です。

私は、『忙しく連絡を返したり、御用を一生懸命している自分こそ正義!!』だと勘違いしていました。いや、ある意味では正しいのかもしれません。

しかし、それだけが絶対の正解だと思い込むことで、誰かに、いや、一番身近にいる人にほこりを積ませてしまっていたのです。

改めて私は『こうあるべき』とか、『自分のやっていることこそ正しい』、という考えを持ちがちなんだということに気付かされました。

そして、腹が立ってしまうのは、相手の立場に全くもって立てていないからだと反省したのです。

今日の誓い:腹が立ってしまいそうになった時には、なぜその相手はその言葉を発したり、行動を取ったのか?一度相手の立場に立って考えるようにしよう!

まだまだ、澄んだ心には遠いけれど、自分が目指す真に誠で、陽気な人に近づいていきたいなーと、改めて誓いなおした今日この頃でした。(多分150回目くらい)

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