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天理台湾学会第33回研究大会が開催 ‐ 天理大学

天理台湾学会集合写真20240706

 

天理大学を会場に7月6日、天理台湾学会(会長=山本和行・国際学部中国語学科教授、事務局長=今井淳雄・同学科准教授)の第33回研究大会が開催されました。台湾からの参加者を含め、研究者や学生ら40名近くが参加しました。

天理台湾学会は1991年、天理台湾研究会の名称で発足し、天理大学に事務局を置く国際的な学会。例年、天理大学を会場に研究大会を開いています。節目の年には台湾で記念研究大会を開催し、また近年では毎年春に台湾でも研究会を行うようになりました。

今回、研究発表の部では、4名の研究者(うち3名は台湾から参加)が発表しました。台湾人作家の戦時中の日記に見る生活体験について(呂函螢氏)、台湾から引き揚げた日本人作家の作品分析について(蕭亦翔氏)、また戦前に台湾で刊行されていた『台湾新報』の文芸欄編集者の解明について(松尾直太氏)、そして今年4月に発生した花蓮震災をめぐる日本の支援活動について(今井淳雄氏)と、内容も多彩なものとなりました。

講演の部では、本部員で元台湾伝道庁長の三濱善朗氏が、「戦後の天理教台湾伝道史を振り返って―その歩みと今後の展望を語る—」と題して、記念講演を行いました。三濱氏は、ご自身が戦後初めて台湾伝道庁長として赴任したときの体験や、戦前・戦後の台湾の天理教信者のたどった道すがらを熱く語るとともに、そこで天理大学が学術交流を通じて果たしてきた重要な役割についても強調されました。

なお、同学会からは当日付で研究誌『天理臺灣学報』第33号が刊行されました。


(おやさと研究所教授 金子昭)

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