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令和6年能登半島地震 教内の救援活動 その8 生駒大教会

生駒救援1

生駒大教会(中川徳弘会長)では3月から、石川県能登町で定期的に支援活動を展開している。

これは、部内の生宗方分教会(大分市)の塩田照夫会長が所属する「天理教大分教区被災者支援チーム(TOVS)」(災救隊大分教区隊有志による支援団体)が、地震発生直後から現地に常住して支援活動を行っているNPO法人「リエラ」(大分県日田市)を通じて被災地での活動に参加したことがきっかけで、大教会でも支援活動の実施を決めたもの。

第1回(3月6日~8日、8人)は、能登町の鴨川地区と上長尾地区で家財道具の搬出・運搬10件、倒壊擁壁の解体・撤去1件。さらに、訪問宅へ支援物資を配布した。

特に倒壊擁壁の解体では、擁壁の強度が高く、持参した電動ハンマーでは全く歯が立たず作業は難航。その様子を見ていた区長からの紹介で、地元の重機リース業者からエアーコンプレッサーと破砕工具をレンタルして作業を進め、無事に擁壁を撤去することができた。

また、訪問先では、長く引きこもり生活にあった住民が、参加メンバーの活動ぶりに関心を示し、自らメンバーに近づいて被災状況の話をし、さらには共に作業に加わったという話も。こうした被災住民との心のふれあい、復興支援の必要性を肌で感じた参加メンバーの要望に応え、大教会では支援活動の継続を決定。さらに、活動の後押しをしようと「応援金」の募集を開始し、生駒につながる教友から多くの真心が寄せられた。

第2回(3月30日~4月1日、10人)は、男性参加者は町内4地区で家具の搬出やブロック塀の解体作業に従事。女性参加者は訪問住民の心のケアと支援物資の配布を中心に活動した。

被災者は長引く被災生活の苦しみ、行き場のない悲しみ、先の見えない復興への不安で、心身ともに疲弊しきっておられる。そんな中、女性参加者は「大変でしたね、つらかったですね」と心を尽くして住民の声に耳を傾けて寄り添い、男性参加者は力を合わせて家具類を搬出。住民の表情や言葉が少しずつ明るく変わり、復興へ向け、前向きな話が聞けるまでに。活動終了後、女性住民が「ありがとう」と女性参加者と抱き合い、長い苦しみからやっと解放されたかのように涙を流す姿が見られた。

第3回(4月20日~22日、8人)は、世界農業遺産に登録されている能登の棚田で有名な当目〈とうめ〉地区で、土砂で埋まった農業用水路の復旧に地域住民と一緒に当たった。最終日には通水し、地域住民と喜びを分かち合った。

なお大教会では、第4回(5月27日~29日)に続いて、第5回(6月27日~29日)の支援活動を予定している。

   

 

〔生駒大教会・嶋田社友〕

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