災害救援ひのきしん隊鳥取教区隊(林原康男隊長)は10月12日、米子市の国史跡「米子城跡」で訓練を実施、隊員ら23人が参加した。
これは、昨年に続いて米子市から要請を受けたもの。林原隊長は結隊式のあいさつで「以前、災救隊中国ブロック訓練を実施する際、訓練地として市と折衝したが叶わなかった。以来、米子城跡の除草作業や、市内を流れる加茂川の清掃作業などへの参加を繰り返し、ひのきしんの精神で活動を積み重ねてきたことで行政からの信頼を得るまでになった」と経緯を話した。
当日は、標高90メートルの山頂にある天守跡、本丸周辺6,600平方メートルと登城路224メートルを、刈り払い機15台、ブロワー2台を使って除草と清掃。多くの市民や観光客、地元の保育園児が行き交うたびに、隊員たちはあいさつし、安全面に配慮しながら作業を進めた。
頂上の天守台からは、中海、大山、日本海などが360度のパノラマで見渡せる。とりわけ、大山の山頂部から朝日が昇る「ダイヤモンド大山」が10月22、23の両日には見ごろを迎える。
解隊式のあいさつに立った米子市文化振興課の原宏之さんは、「こうしてきれいに整備してくださることで、より多くの方々に喜んでいただける」と話し、シーズンを前に環境美化に努めた隊員たちの労をねぎらった。
〔鳥取教区・市川代表社友〕