天理大学(永尾教昭学長)は5月3日、株式会社大一電化社(上田隆代表取締役)と、産学連携の協力推進に関わる協定を締結しました。本協定は、地域社会の発展に貢献することを目的としていることから、大型連休で賑わう「なら歴史芸術文化村」にて締結式を執り行うこととなりました。
背景には、これまで人間学部人間関係学科生涯教育専攻が取り組む「まちづくり」としてのカフェビジネスに対し、大一電化社からアドバイスを受けるとともに、学生のインターンシップとしてカフェ経営のノウハウを指導、また2019年からは学内カフェのオープンを目指す学生有志団体「天理大学やまのべカフェクラブ」が、コーヒー抽出技術の実践指導を受けるなど、同社との連携を深めてきました。
締結式では、2021年度に「天理大学やまのべカフェクラブ」が大一電化社の協力のもと開発した新商品「天理大学オリジナルブレンドコーヒー」の紹介と試飲も行われました。
協定書への署名を終えた永尾学長は、「天理市内の事業社との連携協定締結は今回が初めてで、非常に嬉しく思う。天理大学と地域の間には壁がなく、街全体がキャンパスだと考えている。若い力で地域の発展に寄与していきたい」と述べました。
続いて、あいさつに立った上田代表取締役は「国内外の大会で記録を保持する当社のバリスタから直接コーヒー抽出を学び、キッチンカーで販売も実践できる。ホスピタリティーと経営ノウハウを習得した学生が、学内や地域にカフェを開くことができたら、地域活性化にもつながるのではないか」と、協定締結による地域活性化へ期待を寄せました。
また並河健天理市長も来賓として駆けつけ「将来的に学生とともにコーヒー豆を栽培し、天理市から世界へ広がっていく可能性もある。さまざまなプロジェクトを通して、学生が自らの可能性を切り拓いていくことを楽しみにしている」と締結式に華を添える祝辞を述べました。