天理大学(永尾教昭学長)は4月28日、奈良中央信用金庫(高田知彦理事長)と包括連携に関する協定の締結式を行いました。
締結式は、天理大学杣之内キャンパスにて行われ、天理大学からは永尾教昭学長、岡田龍樹副学長が、奈良中央信用金庫からは高田知彦理事長、山田章生地域産業創生部長が出席し、調印を行いました。
天理大学は2020年10月、ラグビー部出演の特殊詐欺被害防止の啓蒙ポスターを、奈良中央信用金庫の高田理事長が会長を務める天理警察署管内金融防犯協議会、および天理警察署と共同制作。これが契機となり、以降もトンガ沖地震やウクライナ避難民受け入れの募金口座開設に際し、奈良中央信用金庫に協力を要請するなど関係性を深めてきました。
今回の連携協定は、天理大学からの声かけによって実現したもので、産学金連携による地域経済活性化、また地域・社会への貢献、ならびにその人材育成を目指すことを目的に、7つの連携事項からなる包括連携協定が定められました。
永尾学長は、「学生ならではの視点を活かして産業や地域に貢献していきたい。また、18歳成人に伴って学生の金融リテラシー向上は喫緊の課題といえる。6月中にも金融のプロである奈良中央信用金庫様から講師をお招きしてセミナーを開催したい」と語りました。高田知彦理事長も「今回の協定は我々にとってもチャンス。地域経済の発展に向けて、これまでとは異なる視点を得られることに期待している」と、産学金の連携に期待する旨を述べました。
なお、天理大学が金融機関と協定を締結するのは、今回が初めて。奈良中央信用金庫においても大学と協定を結ぶのは天理大学が初めてとなり、両者にとって大きな意義のある協定となりました。