「おふでさき」第12号
冒頭の各項目は『おふでさきのしおり』を参考に記述しています。
1.御執筆開始年月
明治八年十二月
2.お歌数
182首
3.特徴
おふでさきに示された、たすけ一条の刻限の到来と、それに関連して人々の胸の掃除を急き込まれ、教祖を信ぜぬ人々へのもどかしさがざんねんの表現となり「教祖は月日なり」との宣言となり、教祖を信ぜよと強調されている。又秀司様の足の跛行に対する説明が、第一号に較べて悪事を責めるばかりでなくて、立教の起縁としての意義を強調されている。
4.要点
①内と世界の胸の掃除 1~2
②ざんねんと月日しりぞく 3~6
③日本、唐、天竺の区別なく世界一列の胸の掃除にかかる 7~10
④月日しりぞく 11~13
⑤用木に関して 14~21
⑥月日のざんねん、人間心のもどかしさと刻限の到来 22~30
⑦刻限のざんねん、人間心のもどかしさと刻限の到来 31~43
⑧筆先に誌してきた理の現れと陽気づくめに対する月日のたのみ 44~46
⑨病といき、てをどり 47~53
⑩陽気づとめへの急き込み 54~57
⑪陽気づくめの刻限到来 58~61
⑫教祖の理は親神と一体であるからお話は親神の声と信ぜよ 62~69
⑬教祖の言動は月日の思惑 70~71
⑭親神のざんねんの晴れた時の明るさ 72~75
⑮教祖のお話を信じ、胸の掃除をして陽気づくめへ 76~84
⑯人をたすける心への立替と不思議なたすけ 85~100
⑰教祖を信ぜよ、たすけ一条の心を理解せよ 101~110
⑱うそ 111~114
⑲よろづたすけの証拠の台としての秀司様の足の障り 115~126
⑳つとめの完修は人間思案を去って教祖にもたれる事である 127~141
㉑ほん元なる真實とつとめの人衆 142~149
㉒教祖を信じ、もたれて真実心から願え 150~156、181~182
㉓教祖の言動は月日の業である事を信じ、つとめ一条によつて更生、陽気ぐらしへ進め 157~166
㉔高山と道の将来 167~169
㉕身上障りにより反省すれば教祖を信じ、たすけつとめの理も心に治まる 170~180
5.内容
第十二号 十二月廿七日より
けふからハせかいを月日みさだめて
むねのそふぢにかゝる事なり (12-1)
このそふぢうちもせかいもへだてない
めゑ/\の心みなあらわすで (12-2)
三月十四日より
いまゝでわ神のさんねん山/\と
むねにほこりがつもりあれども (12-3)
なさけないひがらもちいときたらんで
どのよな事もゆうにゆハれん (12-4)
このたびハ月日しんぢつみかねるで
どのよな事もみなあらハすで (12-5)
けふの日ハいかほとわがみはびかりて
まゝにしたとて月日しりぞく (12-6)
四月四日より
このはなしなにの事をばゆうならば
にほんもからもてんぢくの事 (12-7)
これからハせかいぢううを一れつに
月日そふぢをするでしよちせ (12-8)
これまでもせへいゝばいにことハりを
月日だん/\ゆうてあれども (12-9)
くちさきでゆうたるまでハたれにても
たしかしよちをするものハない (12-10)
五 日
いまゝでも月日の心だん/\と
せへいゝばいにつくしいれども (12-11)
せかいにハたれかしりたるものハなし
とふむこのたび月日せひない (12-12)
それゆへにせかいぢううをとこまても
ことハりてをく月日しりぞく (12-13)
十二日
けふの日ハなにのはなしをするならば
よふ木のはぢめ事ばかりゆう (12-14)
よふぎでもにんわたれともゆハねども
もとハ壹ほんゑだわ八ほん (12-15)
この木をはやくつぎたいせきこみで
月日のむねがつかゑきるなり (12-16)
このきいも一ゑだしかとついだなら
あとなるハみなはやくさだまる (12-17)
なにもかも月日ゆう事しかときけ
心にさだめつけた事なら (12-18)
それよりもみのうちなやみさらになし
だん/\心いさむばかりや (12-19)
それしらすみなの心ハたれにても
せかいなみなる事ばかりゆう (12-20)
このところせかいなみとハをもうなよ
月日の心ばかりなるぞや (12-21)
十四日
今日の月日の心さんねんわ
よいなる事てないとをもゑよ (12-22)
にんけんハあざないものであるからに
月日する事しりたものなし (12-23)
月日にハなにかよろつをだん/\と
ことハりてあるこれがしよちか (12-24)
いまゝでもなにか月日のさんねんを
たいていくどきつめてあれども (12-25)
せかいにハたれかしりたるものハなし
月日の心ざんねんをみよ (12-26)
このたびハことハりたゆへまだくどき
そのゆへなるのことわりである (12-27)
いかほどにくどきことハりゆうたとて
たれかきゝわけするものハない (12-28)
それゆへにだん/\ひがらたつけれと
いつかこれやとわかるめハなし (12-29)
けふの日ハもふせへつゝがきたるから
月日でかけるみなしよちせよ (12-30)
このさきのみちのすがらをゆてきかす
いかな事をばゆうやしろまい (12-31)
にち/\になにをゆうてもそのまゝに
みゑてくるのがこれわふしぎや (12-32)
とのよふな事をゆうやらしれんでな
そこでなんでもことハりばかり (12-33)
ことハりも一寸の事でハないほどに
いかな事をがみゑてくるやら (12-34)
どのよふな事がみゑるやしれんてな
まこときのどくをもていれども (12-35)
なんときにみゑる事やらこれしれん
月日の心つみきりてある (12-36)
こらほどに月日の心しんばいを
そばなるものハなにもしらずに (12-37)
そばなるハしことばかりをふもている
みへたるならばもんくかハるぞ (12-38)
どのよふな事でもさきゑしらしをく
あとてこふくハいなきよふにせよ (12-39)
このよふを初た神の事ならば
とのよな事もみなみゑてある (12-40)
このたびハとのよな事もつみきりて
もふさしぬきハさらにてけんで (12-41)
いまゝでハとんな事をばゆうたとて
またちいくりとしたるなれども (12-42)
けふの日ハよこめふるまもゆたんしな
なんどきとんな事があるやら (12-43)
いまゝでにふでにつけたることハりが
さあみゑてきた心いさむで (12-44)
これさいかみへきたならば一れつわ
とんなものでもよふきつくめや (12-45)
この心どふぞはやくに一れつわ
しよちしてくれ月日たのみや (12-46)
けふからハめづらし事をゆいかける
なにをゆうとも一寸にしれまい (12-47)
このはなしなにをゆうてもそむくなよ
神のをもわくゑらい事やで (12-48)
これからのあとなるはなし山/\の
神のさんねんはらすもよふを (12-49)
このさきハなんほむつかしやまいても
いきとてをどりみなたすけるで (12-50)
どのよふなむつかしくなるやまいでも
これなをらんとゆうでないぞや (12-51)
けふまでわひがらこくけんきたらんで
なにかちがいもありたなれとも (12-52)
だん/\といかな事をもといてをく
どんな事てもちがう事なし (12-53)
これまてのみちのすがらとゆうものハ
まことなんぢうなみちであれとも (12-54)
このさきのみちハなんてもきがいさむ
どんなめつらしみちがあるやら (12-55)
とん/\ととびてる事をみたとても
心あんちハするやないぞや (12-56)
あとなるハよろづ月日がひきうけて
いつ/\までもよふきつくめに (12-57)
いまゝてわなによのはなししたるとも
いつの事なるよふにをもふて (12-58)
やれこわやきくよりはやくもふみへた
どんな事てもゆたんでけんで (12-59)
このさきをにち/\心いさめるで
どんな事でもゆへばそのまゝ (12-60)
どのよふにむつかしくよふみへたとて
よふきつとめてみなたすけるで (12-61)
これからわどのよなしことするやらな
心したいにとんな事でも (12-62)
月日にわだん/\心ざんねんを
どんな事てもみなはらすでな (12-63)
とのよふな事をゆうのもみな月日
いかなしごとをするやしれんで (12-64)
いかなるの事がみゑるもみな月日
にんけん心あるとをもうな (12-65)
けふからハどのよな事もせきこんで
どんなはたらきするやしろまい (12-66)
いまなるの月日のをもう事なるわ
くちわにんけん心月日や (12-67)
しかときけくちハ月日がみなかりて
心ハ月日みなかしている (12-68)
こればかりうらみあるならとのよふな
事も月日かみなかやすてな (12-69)
どのよふな事をゆうのもみな月日
にんけん心さらにまぜんで (12-70)
いかほどにむつかしよふにをもたとて
月日ひきうけあんちないぞや (12-71)
このさきのみちをたのしめ一れつわ
神のさんねんはらしたるなら (12-72)
にち/\にむねのそふぢにかゝりたら
どんなものでもかなうものなし (12-73)
このそふぢどふゆう事にをもうかな
月日たいないみな入こむで (12-74)
このはなしとこの事やとをもうかな
高いところでみなあらわすで (12-75)
なにもかも月日ゆう事しやんせよ
なにをゆうてもこれちがわんで (12-76)
せかいぢう一れつ心すましたさ
どんな事をば月日するやら (12-77)
とのよふな事をするのも月日にわ
たすけたいとの一ちよはかりで (12-78)
このさきをたしかみていよ一れつわ
むねのそふちがひとりでけるで (12-79)
このそふちすきやかしたる事ならば
そのまゝすぐにまむりごしらゑ (12-80)
このみちを月日の心にち/\に
せきこんでいるたれもしらずに (12-81)
このみちゑはやくついたる事ならば
どんなものでもみないさむてな (12-82)
このはなしたれがするとハをもうなよ
月日の心はかりゆうのや (12-83)
このよふのしんちつなるをせかへちうへ
とふしてなりとしらしたいゆへ (12-84)
けふまでわ一日なりとひをのばし
とのよな事もしかゑいれども (12-85)
このたびハもふひがつまりきるからハ
どふむしかゑる事ハでけんで (12-86)
なんどきにとのよな事をきいたとて
これハ月日のざねんりいふく (12-87)
月日にわどのよなものもわが子なり
かわいばかりでみてハいれども (12-88)
いまゝでハせかいぢううハ一れつに
めゑ/\しやんをしてわいれども (12-89)
なさけないとのよにしやんしたとても
人をたすける心ないので (12-90)
これからハ月日たのみや一れつわ
心しいかりいれかゑてくれ (12-91)
この心どふゆう事であるならば
せかいたすける一ちよばかりを (12-92)
このさきハせかいぢううハ一れつに
よろづたがいにたすけするなら (12-93)
月日にもその心をばうけとりて
どんなたすけもするとをもゑよ (12-94)
このたすけどふゆう事にをもうかな
ほふそせんよにたしかうけやう (12-95)
またゝすけりうけ一れつどこまでも
いつもほふさくをしゑたいから (12-96)
このみちをはやくしこもとをもゑども
一れつ心わかりないので (12-97)
せかいぢうどこにへだてわないほどに
一れつしやんしてくれるよふ (12-98)
しんぢつに心にさだめみなついて
神のゆう事そむきなければ (12-99)
それよりも月日の心しいかりと
うけとりしだいたすけせきこむ (12-100)
このたすけ一寸の事やとをもうなよ
これわにほんの一のこふきや (12-101)
これさいかはやくしいかりみせたなら
とのよな高いところなるとも (12-102)
こればかりにんけんハさでないからに
月日ぢうよふそむきでけまい (12-103)
したるならいかほと高いところても
まねハてけまいしやんしてみよ (12-104)
月日よりやますしなすによわらんの
はやくしよこふだそとをもへど (12-105)
一れつハみなうたごふてたれにても
せかいなみやとをもているので (12-106)
このところにんけん心さらになし
月日のをもう事ばかりやで (12-107)
その事をたれてもしらぬ事やから
わかりないのが神のさんねん (12-108)
この心どふぞしんちつ一れつの
心すまするもよふないかよ (12-109)
心さいはやくハかりた事ならば
そのまゝすぐにしよこだすのに (12-110)
いまゝでハとのよなうそもきいていた
もふこれからハうそハきかんで (12-111)
これからハうそをゆうたらそのものが
うそになるのもこれがしよちか (12-112)
月日にハうそとついしよこれきらい
このさきなるわ月日しりぞく (12-113)
それゆへに一日なりとひをのばし
たいていなにもみゆるしていた (12-114)
このたびのはやくしよこふだしたいと
ゆうているのをなんとをもうぞ (12-115)
しよこふもとふゆう事にをもうかな
みのうちよりにたしかためしを (12-116)
このためしまこと月日のさんねんわ
よいなる事でないとをもゑよ (12-117)
みのうちにとこにふそくのないものに
月日いがめてくろふかけたで (12-118)
ねんけんハ三十九ねんもいせんにて
しんばいくろふなやみかけたで (12-119)
それゆへに月日ゆう事なに事も
うたこふているこれむりでない (12-120)
このたびハ此むねのうちすきやかに
はらすもよふやこれがだい一 (12-121)
この心月日のほふゑしいかりと
つけん事にハどんなはなしも (12-122)
いかなるの事をしたるもみな月日
こんな事をばたれもしろまい (12-123)
けふの日ハよこめふるまもないほどに
はやくしよこふだしてみせるで (12-124)
これみたらとんなものでもとくしんせ
なにのはなしもみなこのどふり (12-125)
いまゝでのこのさんねんとゆうものわ
くちでゆうよな事てないぞや (12-126)
いまゝでハ山/\さねんとふりぬけ
このたびこれをはらしたるなら (12-127)
あとなるハどんなやまいもいかなるの
事であろふがみなたすけるで (12-128)
このよふのにんけんもとをせかいちう
しらしてをいた事であるなら (12-129)
それからハどんなたすけもするほとに
一事までゝみなたすけるで (12-130)
これまでハたん/\くどきことハりを
ゆうてあれどもしんかわからん (12-131)
このしんハどふゆう事であろふなら
むねのしやんをこれがたいゝち (12-132)
なにゝてもむねとくちとがちこふてハ
神の心にこれハかなわん (12-133)
しんちつが神の心にかなハねば
いかほど心つくしたるとも (12-134)
こればかりいかほどたれがそふたんも
とてもかなハん月日しりぞく (12-135)
なにもかも神のゆう事しかときけ
なにをゆうてもちがう事なし (12-136)
しんちつにめつらしたすけをしへたさ
そこでとのよな事もゆうのや (12-137)
このよふを初てからにない事を
どんな事をもをしへたいから (12-138)
このよふのほんもとなるのしんちつを
しいかりしよちせねばいかんで (12-139)
このもとをしいかりしりているものハ
とこのものでもさらにあるまい (12-140)
このたびハほんしんちつをゆてきかす
なにをゆうてもしかとしよちせ (12-141)
このやしきにんけんはじめどふぐハな
いざなぎいゝといざなみとなり (12-142)
月よみとくにさづちいとくもよみと
かしこねへとが一のとふぐや (12-143)
それよりもをふとのべへとゆうのハな
これわりゆけの一のどふくや (12-144)
つきなるハたいしよく天とゆうのハな
これわせかいのはさみなるぞや (12-145)
これまでハどふぐいゝさいみなよせて
とのよなみちもとふりぬけたで (12-146)
このさきハよせたどふぐをみハけして
しこむもよふをいそぐばかりや (12-147)
このものハとこにあるやとをもうなよ
としわ十一二人いるぞや (12-148)
この人ハにんけんはじめかけたると
りうけいゝさいしゆごふどふぐや (12-149)
けふの日にどのよな事もゆうほどに
なにをゆうてもしよちしてくれ (12-150)
いまゝでも神のをもハくまゝあれど
ひがきたらんでしかゑいたるで (12-151)
だん/\ともふひがつまりきるからハ
どんな事でもゆうてをくぞや (12-152)
これまでハどこの人でもをなじ事
なにをゆうてもみなうたごふて (12-153)
このたびハほんしんぢつであるからに
これそむいたらすぐにかやすで (12-154)
せかいにわあめをほしいとをもたとて
このもとなるをたれもしろまい (12-155)
このもとをしいかりゆうてかゝるから
どんな事でもしよちするなら (12-156)
六月廿八日五どきよりはなし
けふの日ハこのよはじめてないはなし
なにをゆうてもこれきいてくれ (12-157)
このよふわ神のせかいとゆいながら
どんな事でもしんわしらんで (12-158)
このしんをまことしんぢつしてみせる
これみたならばみなとくしんせ (12-159)
どのよふな事をするのもみな月日
なにをゆうのもみな月日やで (12-160)
このたびハこのよはじめてない事を
どんな事でもみなあらわすで (12-161)
月日にわたいないよりもこもりいて
どんなしごとをするやしれんで (12-162)
どのよふなゆめをみるのもみな月日
まことみるのもみな月日やで (12-163)
このよふの水のもとなる事をばな
まだこれまでわゆうた事なし (12-164)
このたびハほんしんぢつの水の事
どんなはなしをするやしれんで (12-165)
この元をたしかにゆうてかゝるから
せかいなみなる事でゆハれん (12-166)
けふからわどのよな事もゆいかける
なにをゆうてもしかときくなり (12-167)
にち/\に高山にてわだん/\と
どんな事をばたのみたつねる (12-168)
これさいかみゑきたならばどのよふな
事もあふなきさらにないぞや (12-169)
けふの日ハなにのはなしをするやらな
どんな事でもしよちしてくれ (12-170)
めへ/\の心みのうちどのよふな
事でもしかとみなあらわすで (12-171)
これみたらどんなものでもしんぢつに
むねのそふちがひとりてけるで (12-172)
このたびハどんな事でもすきやかに
あらわれだしてみなしてみせる (12-173)
たいないになにがあるやらどのよふな
ものでもしりたものわあるまい (12-174)
このはなし月日のし事これをみよ
心しだいになにをするやら (12-175)
けふの日ハなにもしらすにたれにても
せかいなみなる事であれども (12-176)
あすにちハどふゆうみちをみるやらな
しんの心があらわれてくる (12-177)
この心あらわれでたる事ならば
たれもそむきわさらにてけまい (12-178)
これみたらどんなものでもしんちつに
あたまかたけてみなしやんする (12-179)
さあしやんこの心さいしいかりと
さだめついたる事であるなら (12-180)
このはなし月日の心ばかりやで
にんけん心あるとをもうな (12-181)
この事をみな一れつハしんちつに
をもてたのめばどんな事でも (12-182)