「おふでさき」第14号
冒頭の各項目は『おふでさきのしおり』を参考に記述しています。
1.御執筆開始年月
明治十二年六月
2.お歌数
92首
3.特徴
月日がをやに変わり、をやの名前ですべてを説かれている
4.要点
①お上を懸念していずんでいる側近への夢のさとし 1~8
②月日の残念をはらす為の身上手入れ 9~24
③元はじまりの時の思召通り陽気づくめの心にかえれ 25~28
④月日からをやへ 29
⑤人間のをやとしての決意と、子共に意見されるをやのざんねん 30~40
⑥これまでの高山の指図と、これからのをやの指図 41~47
⑦真実心でをやにもたれよ 48~51
⑧一れつの可愛い子共にをやの真実話を伝えたい 52~58
⑨これからのをやのはたらき 57~71
⑩胸の掃除、身上手入れをやの意見、ざんねん 72~77
⑪をやのざんねんの治め方はつとめ一条 78~92
5.内容
第十四号 明治十貳年六月ヨリ
どのよふなゆめをみるのも月日なり
なにをゆうのもみな月日やで (14-1)
月日よりにち/\心せきこめと
そばの心わいづむばかりで (14-2)
いつむのもどふしていつむ事ならば
上にハなにもしらんゆへなり (14-3)
せかいにハそれをしらすになに事も
みなしたこふていつみいるなり (14-4)
月日にわ大一これがさんねんな
そこでどのよな事もするのや (14-5)
月日よりにち/\心せゑたとで
くちでわとふむゆうにゆハれん (14-6)
それゆへにゆめでなりともにをいがけ
はやくしやんをしてくれるよふ (14-7)
月日にハこのざんねんとゆうものわ
くちてゆうよな事でないぞや (14-8)
けふまでわどんなはなしもたん/\と
いろ/\といてきたるなれども (14-9)
なにゆうもひがらこくけんきたらんで
なにもみゑたる事わないので (14-10)
それゆへになにを月日がゆうたとて
みなうたごふてゆいけすばかり (14-11)
月日にハ大一これがさんねんな
なんでもこれをしかとあらわす (14-12)
いまゝでハどんな事をばゆうたとて
すぐにみゑたる事わなけれど (14-13)
このたびわ三かのうちにたん/\と
せかいのはなしなにをきくやら (14-14)
これからハにち/\月日はたらくで
とんなしごとをするやしれんで (14-15)
このよふにかまいつきものばけものも
かならすあるとさらにをもうな (14-16)
いまゝでに月日ざんねん山/\と
つもりてあるをみなはらすでな (14-17)
このはらしどふしてはらす事ならば
月日の心みなしてみせる (14-18)
けふまでハこのよはじめてひわたてど
月日しんちつまだしろまいな (14-19)
とのよふな事でも月日する事や
いかな事でもやまいでわない (14-20)
みのうちにとのよな事をしたとても
やまいでわない月日ていりや (14-21)
せかいにハこれらとゆうているけれど
月日さんねんしらす事なり (14-22)
せかいぢうどこの人でもをなぢ事
いつむばかりの心なれとも (14-23)
これからハ心しいかりいれかへて
よふきづくめの心なるよふ (14-24)
月日にわにんけんはじめかけたのわ
よふきゆさんがみたいゆへから (14-25)
せかいにハこのしんぢつをしらんから
みなどこまでもいつむはかりで (14-26)
月日よりよふきづくめとゆうのをな
これとめたならさねんゑろなる (14-27)
このはなしどふぞしいかりきゝハけて
はやくしやんをしてくれるよふ (14-28)
いまゝでハ月日とゆうてといたれど
もふけふからハなまいかゑるで (14-29)
けふまでハたいしや高山はびかりて
まゝにしていた事であれとも (14-30)
これからわをやがかハりてまゝにする
これそむいたらすぐにかやすで (14-31)
けふまてもをやのさねんとゆうものわ
一寸の事でわないとをもゑよ (14-32)
にんけんもこ共かわいであろをがな
それをふもをてしやんしてくれ (14-34)
にち/\にをやのしやんとゆうものわ
たすけるもよふばかりをもてる (14-35)
それしらすみなせかいぢうハ一れつに
なんとあしきのよふにをもふて (14-36)
なにもかもをやのさんねんよくをもへ
こ共はかりにいけんしられて (14-37)
これからわどんなところのいけんでも
をやがでゝいるうける事なし (14-38)
このいけんとのよなものがはひかりて
ゆふとをもゑばすぐにしりぞく (14-39)
とのよふなしごとするにもさきいより
せへいゝはいにことわりてをく (14-40)
けふまてハどんな事をもにち/\に
しんばいしたる事であれども (14-41)
あすからわどんな事をばみたとても
なにをきいてもたのしみばかり (14-42)
これまでハ高山からわなにもかも
どんなさしすもうけたなれとも (14-43)
このさきハとのよな事をゆハれても
をやのさしすやさらにうけんで (14-44)
いまゝでわひがらもちいときたらんで
とんな事てもちいとしていた (14-45)
もふけふハひがぢうふんにつんである
とんな事でもそのまゝにする (14-46)
これからハをやのをもふう事はかり
一事ゆゑばこれちがわんで (14-47)
せかいぢう一れつハみなとこまても
どんな事をがあるやしれんで (14-48)
どのよふな事がありてもしんちつの
心したいにこわい事なし (14-49)
心さいすきやかすんた事ならば
どんな事てもたのしみばかり (14-50)
このはなしうたがう心あるならば
しよちしていよとんなみちやら (14-51)
このせかい高山にてもたにそこも
をやのたにわこ共はかりや (14-53)
このたびわなんてもかてもしんぢつの
をやの心をしらしたいから (14-54)
これさいかたしかにしよちしたならば
いつまでいてもよふきつくめや (14-55)
このみちハをやがたのみや一れつわ
どふそしいかりしよちしてくれ (14-56)
けふまでもどのよなみちもたん/\と
とふりぬけてわきたるなれども (14-57)
これからのみちハなんてもめつらしい
このみちとふりぬけた事なら (14-58)
それからハをやの心がいさみでゝ
とんな事でもはじめかけるで (14-59)
これさいかはぢめかけたる事ならば
とんなものてもをやにもたれる (14-60)
このみちをつけよふとてにしこしらゑ
とんなものてもまたしろまいな (14-61)
さあかゝれもふこれからのみちすじハ
とんなものでもあふなきわない (14-62)
いまゝでわうちのものにもいろ/\に
しんばいかけてきたるなれども (14-63)
あすからハをやが一はなでるほとに
とんな事てもかやしゝてやる (14-64)
さあけふわなにのはなしもだん/\と
こまかしくゆへもふせへつうや (14-65)
なにゝてもゆハすにいてハわからんで
なにかいさいをみなゆてきかせ (14-66)
このはなしなにの事やらしろまいな
をやのはたらきみなゆうてをけ (14-67)
はたらきもなにの事やらしろまいな
せかいの心みなあらわすで (14-68)
これをはなあらハれだすとゆうのもな
めゑめゑのくちでみなゆいかける (14-69)
どのよふな事てもわがみくちいより
ゆう事ならばぜひハあるまい (14-70)
これからハめゑめになにもゆハいでも
をやが入こみゆうてかゝるで (14-71)
このさきハどんなものでもしんちつに
むねのそふちをみなしてかゝる (14-72)
このそふぢどふしてするとをもうかな
とんないけんをするやしれんで (14-73)
とのよふな事がありてもあんちなよ
なにかよろすわをやのいけんや (14-74)
くちさきでなんぼしんぢつゆうたとて
きゝわけがないをやのさんねん (14-75)
それゆへにをやがたいない入こんで
とんな事をばするやしれんで (14-76)
とのよふなせつない事がありてもな
やまいでわないをやのさねんや (14-77)
このはなしどこの事ともゆハんてな
をやのたあにわみなわがこやで (14-78)
しんぢつのをやのさんねんでたならば
このをさめかたたれもしろまい (14-79)
これをばなまことしんぢつあるならば
どんな事でもゆうてきかする (14-80)
どのよふな事をゆうやらしれんでな
これそむいたらすぐにしりぞく (14-81)
これまでハなにをしたとてとめられて
そむくはかりの事であるから (14-82)
けふの日ハとのよな事をしたとても
なにをゆうてもそむきなきよふ (14-83)
このみちハくれ/\たのみをくほとに
をやがひきうけあんぢないぞや (14-84)
)
この事ハなにの事やとをもうなよ
つとめなりものはやくほしいで (14-85)
もふけふわどんな事をばしたとても
なにもあんぢなをやのうけやい (14-86)
いまゝでハ上にわなにもしらんから
さしとめはかりいけんしたれと (14-87)
このたびハどんなものでもかなハんで
ゆう心ならをやがしりぞく (14-88)
この事をはやく心しいかりと
さだめをつけてはやくかゝれよ (14-89)
なにもかもはやくつとめのしこしらへ
をやのうけやいこわみないぞや (14-90)
これをはな心さだめてしやんして
はやくにんぢうのもよふいそぐで (14-91)
はや/\と心そろをてしいかりと
つとめするならせかいをさまる (14-92)