サイトアイコン 天理教研究所

妊娠10ヶ月間(十月十日)での心得:天理教の考え方

子供を身ごもった時、お腹の子が元気にすくすく育ってほしいと誰しも思いますね。

子供を授かってから生むまでの期間は10月10日(とつきとおか)と言われています。

この十月十日をどう過ごすのかによって、生まれてくる子供がどう生まれてくるのかを説明したものがあります。

これは天理教が公式に発表している事ではなく、天理教一信者の方の考え方(さとり)ですが、とても参考になりましたので、紹介したいとおもいます。

妊娠10ヶ月間十月十日の過ごし方

1ヶ月目(くにとこたちのみこと)

一滴の縁の水から始まる。

水のご守護を頂く時なので、何を見ても喜び、夫を立て、水のように相手の形に合わせ、サラサラと淀むことのない心でとおる。

水を大切にする。すると、目性の良い子が授かる。

2ヶ月目(をもたりのみこと)

温みの御守護をいただく時なので、暖かい心を使うこと。

しかし、カッカとのぼせたり、擦れあいの心を使うと、熱病にかかりやすい子になる。

3ヶ月目(くにさづちのみこと)

赤ちゃんの皮膚や筋にたいせつなときなので、うらみのこころを持たないこと。

人の顔を立て、人の顔が良くなるよう、つなぎの心で通ると、皮膚の綺麗な器量の良い子が授かる。

4ヶ月目(つきよみのみこと)

骨突っ張りのご守護を頂く時なので、この1ヶ月は妊娠中だ、つわりだと言って身をいとわず、しっかり働くこと。

すると元気で頑丈な骨組みの子が授かる。

5ヶ月目(くもよみのみこと)

飲み食い出入りの機能に大切な時期なので、食べ物に不足せず、人様の為に料理を作り、喜んで食べてもらえるようにすると、胃腸の煩いのない健やかな子をさずけていただける。

6ヶ月目(かしこねのみこと)

生きふきわけのご守護をいただくときなので、人を喜ばす言葉を使い、人の話も良く聞き分け、夫婦睦まじく話し合いをすること。

そして、ブスッとしてものをいうことのないよう心してとおると、賢い子が授かる。

7ヶ月目(たいしょくてんのみこと)

切るお働きを頂く時なので、グチグチ思わず、思い切りをよくする。

欲を離れ、踏ん切りをつけること、お産も軽くしていただき、痔の煩いのない子になる。

8ヶ月目(をふとのべのみこと)

引き出しのご守護をいただくときなので、高慢にならぬよう低い心で人の良いところを引き出し、あの人もこの人もえらいなと言う気持ちで通ると、ぎゃくにみんなから引き出してもらえる子になる。

9ヶ月目(いざなぎのみこと)

夫の顔を立てて通ると、男の子なら世にたつ子、女の子なら夫をたてて行ける子をさずかる。

10ヶ月目(いざなみのみこと)

素直な低い心でとおると、女の子ならそういう子、そういうお嫁さんを授かる子になる。

十月十日の最後の10日

10ヶ月のおさらいを1日ずつして予定日を迎えると、生涯その子のことで、悩むことのない子をさずかる。

ちょっとした解説

ざっと書きましたが、すごい事をサラッと書いていますね。

書いてある通りに毎日を過ごせる方がいるのかどうかは不思議ですが、自分自身の毎日の過ごし方を改めたり、参考にしてみるのは良いかもしれませんね。

●カ月目の右に「~~~のみこと」と書いていますが、
これは天理教の「十柱(とはしら)の神」と呼ばれる10の神名になります。

言葉通りだと10の神様がいるかのように見えますが、天理教の神様である「親神様」のご守護を10に分け、それぞれに神名を付けたのが「十柱の神」と呼ばれるものになります。

親神様のご守護が10あるので、よく『十全の守護』と呼ばれています。
これは水の守護であったり火の守護であったり、様々です。

ここでは詳しくは紹介しませんが、この十全の守護と10カ月を照らし合わせて考えているのが今回の物になります。

さらにポイントをピックアップ!

十月十日をこういった心持ちで過ごすのと合わせて、『8つのほこり』と呼ばれるものがあります。

これは天理教の神様の「親神様」の意にそわない人間の心の在り方、心違いが、「ほこり」に例えられたものです。

ここでは簡単に羅列するだけにしますね。

をしい心の働き、身の働きをしみ、税金や納めるべき物を出し惜しむ。また、世のため、人のための相応の務めを欠き、あるいは、借りた物を返すのを惜しんだり、嫌なことを人にさせて自分は楽をしたいという心。
ほしい努力をおこたり、十分な働きもしないで金銭を欲しがり、分不相応に良い物を着たい、食べたい、また、何によらず、あるがうえにも欲しいという心。
にくい人の助言や忠告をかえって悪く取って、その人を憎む。また、嫁姑よめしゅうとめなど身内同士の憎み合い。さらには、人の陰口を言ってそしり、笑い、あるいは罪を憎まず人を憎むという心。
かわい自分さえ良ければ人はどうでもよい。わが子への愛に引かされて食べ物、着物の好き嫌いを言わせ、仕込むべきことも仕込まず、間違ったことも注意しないで、気ままにさせておくという心。また、自分のために人を悪く言うのもほこり。
うらみ体面を傷つけた、望みを妨げた、どう言ったと自分の不徳を思わず、人を恨み、根に持つような心。
はらだち人が悪いことを言った、意に反することをしたと腹を立てる。理を立てず、我を通し、相手の言い分に耳を貸そうとしないで腹を立てるような心。
よく人より多く身につけたい、取れるだけ取りたいという心。数量をごまかし、人をだまして利をかすめ、あるいは盗み、取り込むなど、何によらず人の物をただわが身につけるのは強欲。また、色情に溺れるのは色欲。
こうまん力もないのに自惚うぬぼれ、威張り、富や地位をかさに着て人を見下し、踏みつけにする。また、頭の良いのを鼻にかけて人をあなどり、人の欠点を探す、あるいは知らないことを知ったふりをするような心。

これに加えて、『うそ』と『ついしょ(追従※ 他人の気に入るような言動をすること。こびへつらうこと。)』も良くないものだと言われています。

この8つのほこりも自分を律するものですね。

「自分のこういう考え方は良くないな」と改めて気が付いたり、毎日を意識して過ごすのに使われます。

また後日に詳しくまとめますね。

とりあえずのまとめ

まだ内容が浅いですが、少しずつ増やしていきます。

お気に入りに追加
モバイルバージョンを終了