明治二十二年十一月六日(陰暦十月十四日)午後九時
刻限御話

さあ/\一寸話、どういう事を話す。何かの事情が急く。どうもこうもならん事情が急く。先々より余儀無き事情々々、これ刻限事情の話、刻限以て話たる事は、一寸も違わんで。刻限の理というは、違うという事は一つも無い。どんな事もこんな事も一つの理に止まる。刻限の事情成程の事情、心に掛けて居れば、一つも粗相は無い。話した処、違いさえせねば一寸も粗相は無い。事情によってこれなら/\と言うて運ぶ事情は、受け取る事が出けん。諭した理を聞き分けるなら、何処でどうあろうが、神が連れて通る。聞く処もあれば、又失う処がありてどうもならん。

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