明治二十二年十月二十五日(陰暦十月二日)午後七時
刻限御話

さあ/\一寸説き掛けるで/\。これからもう何よの事も決まって了う。とんとどんならん。身の障り/\、身の障りから尋ね出る。尋ね出る処をちゃんと決まって了う。あゝ楽やなあというようにして了う。さあ/\俄に身の障り、どういう事やと思う。思わく一つを知らしたさ。一寸身の障り聞かさにゃならん。どうする事も要らん。さあ/\身の障りや/\。さあ早う聞きたいな、見たいなと急ぐ/\。身の障りどうやろうな、話掛ける。身の障りどんな事も聞かし置く。これまで刻限の理が取違いがあってどうもならん。聞き損い何ぼやら分からん。席一つ身の障り、刻限かいな、あちらこちら心掛け、一時一つの諭しという。直き/\一つの話、それ/\聞きたいという心ある。聞きたいという心があれば、心を散らさず聞こう聞こうという真実も出るやろう。刻限の理は一つも間違わん。違う事は無い。なれども少し違うたかいな、遅れたかいなというは、心に取違いあるから、だん/\取違い事情連れて通りた、身の障り、刻限かいな、身の障りや/\、これ聞こう、どんな話やという。よう心を鎮め。刻限を以て何時どんな事を知らすやらこれ知れん。一日の日はいつ/\の理に知らし置く。これからすっきり改め更える。一寸そこで夜々刻限を以て、夜々心を掛けて居てくれるよう頼む/\/\。
さあ/\一寸話掛けるで/\。掛かり掛ける/\。さあ/\どういう事を話掛ける。一つ話、やれ/\これまでは狭ぼうて/\どうもならん。むさい/\一寸始め掛けた。一ついつにどう成ろう知らん。どうでも出て来る。どうでもこうでも急ぐ。掃除を急ぐで/\。すっきりと掃除をするで。どうもごむそうてならん。どっから眺めてもこれでこそと思うが一つの理、むさい所はすっきり取り払う。あれが邪魔になる、これが邪魔になる。まあ一寸差し掛け普請をして越して来たる処、広き所、煮炊き場所が第一や。ぼつ/\掛かり掛ける。言い掛けたら一つ/\の談示、談示の用がふえる。急がしなる。ぼつ/\掛かる煮炊き場所。変な話に掛かり掛けたで。さあ/\第一一寸話掛ける。談じてくれ。だん/\に日々が急がしなる。多く煮炊き場所が急ぐ。これからはどうするもこうするも話掛ける。話掛けたら談じてくれ。談じたら尋ね出る。人間心はすっきり要らんで。こうすれば勝手がよいという、人間心をすっきり出せん。刻限の話は違わんで。めん/\思やんがあってこうしたらよいと、談示して尋ねる。これからは何でも彼でもさしづする。さしづ通りにすれば間違う事は無い。あの者があゝ言うよって、この者がこう言うよって、と言うて居ては、すうきり間違う。そこでこの事を一寸話置くという。

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