明治二十二年十月九日(陰暦九月十五日)午前一時四十分
高井猶吉身の障りよりの刻限御話

さあ/\/\/\/\急くで/\/\/\/\。さあ/\急くで/\/\、急く急く/\。どういう事を急く。さあ/\何かの処、これ尋ねるまでやない。十分諭したる処、よう聞き取らねばならん。皆楽しみばかりの道と思う。何処にどういう事、早く前々以て刻限伝えたる処、もうこれ何かのふしが無ければ、何かの事も聞き流し。早く聞き取って何かの処刻限という。刻限の理は違うという事はない。一つのふしが無ければ聞き分けが出来ん。身上から一つの事情を尋ねる、尋ねるで知らす。刻限は違わんというだけで、その心が無ければ何にもならん。まあ一寸には誰それとは言わん。何処にどういう事あるとも知れん。刻限の理というは、違うという事はない。刻限の理を何ぼ知らせども、どうもならん。聞いた道は皆それ/\に運びを付け。早く聞き取って何かの事情を改め。日々出る入る。これもどうも分からん。何かよう聞き分けてくれ。どういう道を見るやら分からん。一時の場より案ぜの道が分からん。皆早く談示の道も付けて貰いたい。皆およそな事やと思う。皆早く身の切なみより早く聞き分けて、出る入るの事情を聞き取ってくれ。もうこれだけ奮発、これだけ運べばと思うから、刻限の理も突き延しになるから、早く聞き取って、一時も早くその理を改めてくれるよう。
押して願
さあ/\/\尋ね掛けるであろう、尋ねにゃ分からん。さあ/\諭し置こう/\/\。日々入る出るという理を聞き分けてくれ。どういう事を始め掛ける。刻限の理何か尋ねる。これまでの理を見て、何かの事見せにゃならん。今の処では、前々の古き諭というは、今は改めて席と言う。席は十分と思う。皆めん/\の理にある。席というものは尋ねに行くだけや。尋ねたらそこい/\の理は諭して下さるだけや。席と言えば皆下のように思うなれども、ひながたと思えばなか/\の理がある。さあ/\急く/\というは、日々に出る入るという。一寸には分からん。一時どうなろうと思うた処を考えば、分からんやない。互いに諭し合いするが第一。一日も早くやない。一時も早く改めてくれねばならん。さあ/\道理を以て諭すれば、分かるやろう。どれだけの者でも、一つ三名五名七名ではこれ行こうまい。赤きものを赤きと言えば、鮮やかであろう。白きもの白きと言えば、鮮やかであろう。どんな大切なものや、どれから見ても放って置かれん。前々古き事情、古き道があればこそ、新しい道という。をやがあるで子があるという理を考えば、分かるやろう。世界は理屈や。理の世界という。
早く悟れよ/\/\/\。さあ/\/\悟らにゃならん。身上から一時早く悟って、早く治めてくれ。をやがあるで子という。子は世界という。さあ/\急ぐ/\/\急ぐ。未だ/\話するで/\。
さあをやの道を通りながら、をやの道の理が分からん。古き道があるから新しい道がある。古き道はをや、新しい道は子という。さあ/\だん/\に新しい道を通ろうとするで、古き道が忘れる。よう聞き分け。古き道があるで新し道という。古き道は埋めて了う。
人が障りがあればあれほこりやと言う。どうも情無い。日々の理が辛い。古き道というは、前々より固めたる。新しき道というは、雨が降れば崩れるというが新しき理。もうこれ世界に無い。道の始めたる処、一時ではあろうまい。五十年以来、だん/\固めたる道、新しき道は、何時山崩するやらこれ知れん。古き理がこれ第一という。人間も若き年寄という。若きは先長い。年寄はまあ一日の日はやれ/\。心の安心という道を通さにゃならん。まあ一日はよい、二日はよい、三日はよい、とだん/\に送る。早く身上の処も刻限の理によって、何かの処も早く改めてくれるよう。

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