明治二十二年八月二十五日(陰暦七月二十九日)
本席口中左の上歯痛み頬腫上り身上御障りに付願

さあ/\どういう事を話掛ける。前々の理を以て話掛ける。何かの処、もう何年である。いつの日も分かり来る。近づく一つの理を知らせ置こう。精神一つで分かる。どんな事情も治まる。薄きは薄きの理、濃きは濃きの事情、だん/\諭すまで心一つの理が台や。孝行を尽して孝があって立つという天の理が分かる。さあ/\めんめんに一つの理。いつにどう、又々理が分からん。どういう理を治めたらよかろう。一つの理が治まればどんな理が治まるか分からん。何にも無い処から始め掛け。前前の話はほんに薄き濃き理が分かれば数々の理は要らん。どんな理を聞き分けくれるなら、一つの話、どんな理も天より一つの理を下ろすという。めん/\一つの理を治める。よう聞いて心の理を治めくれ。一年々々の後先の理を見れば、成程の理治まる。これより成程の理治めば、どんな理も治まる。精神一つの理で皆早く治めたい。思うは一つの世界の理を聞き、何たる理である。今の今聞いたまでは分かるまい。見て言うだけにては得心出けん。前以て一つの理を諭し置く。いずれ一つの理があり、皆同じ理、めん/\悟りが違うた。十も一つ、百も一つの理を見よ。どんな理があれども一日々々、夜昼の事情を聞き分け。をやの理があれば忘れられん理を思え。難しいようであろう。心で日々思う。一日々々暮らし、一つの理がこうのう、日々のこうのうを以て尊ぶという。日々こうのうこれをよう聞き分けてくれるよう。

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