明治二十二年七月二十四日(陰暦六月二十七日)午前一時二十分
刻限御話(桝井伊三郎、大工音吉身の障りに付願、引き続いて御聞かせあり)

さあ/\皆気を付けんにゃならんで。さあ/\夜々に刻限と言うて、さあ/\これまでに聞いた処、聞いたばかりでは理を聞き分けねば何にも分からせん。さあ/\世界にはどんな諭もして居る者もある。さあ/\これまでとんとどんならん。これだけの事は当り前、無けねばならんと言うて居る者もある。さあ/\皆んな心だけは働いて居るであろう、尽しても居るであろう。さあ/\今までに諭してある、世上にはさあ/\古い話や説いてある。国々にも一人でも残して置いたる処、前々に聞かしてある。誠の心の者があれば、さあ/\めん/\戦は要らんものや。皆々互い互いに談じやい。さあ/\多くの泥水が流れ来るなれば、一時の堰はどんならん。さあ/\是非にと言えば我が身先に掛かる。さあ/\これだけの事を知らして置く。惜いものや/\と思う処、今までに古きの道の理を思やんしてみよ。刻限というは間違うという事が無い。皆々めん/\に心一つの悟り、聞きよう一つの理によって間違いがある。これをよう諭してくれるよう。(一本には、この刻限の後半「国々一人でも残して置いたる処・・・・・・」以下を「郡山分教会、奈良町にてごたごたの件に付願」と題して、同月二十三日付輯録しあり。)

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