明治二十二年四月十七日(陰暦三月十八日)午後十時三十五分
刻限御話

さあ/\これまでの辛抱/\/\、さあ/\踏ん張るも一つの辛抱。さあ/\どんと下ろした一つの石や。さあ/\/\話掛ける/\。言うやろう聞くやろう/\。さあ/\もう/\長らえて口説き/\の年限通り来た。今の一時は一寸世界は治まらんから一寸許した道や/\。さあ/\十分口説き詰めたる道や道や。さあ/\さあ一つの話十分説いた。たすけ一条の道は、どうもならんかいなと言うた日も通り、世界は一つの道があれば安閑なものや。さあ/\これまでの道というは、これで安心と言うた日もあり、又どんと心定めた日もある。残念々々の道も幾年も通り来た。もう、とても/\と言うた日もあり、長らえての道、これまで付けた道や/\/\。付けにゃならん珍しい道や。世界で一つの道、大抵の道や。大抵の道やあろうまい、よう思やんしてみよ。さあ/\一つが始まり、一があれば二がある、二があれば三がある。さあ/\何事も三三三の理を聞き分けくれねばならん。細い道を許した。さあ/\世界が皆分かる/\、すっきりと皆分かるで。分からんが九分、分かりたが一分。もう一寸の処で世界が分かるで。これをよう聞いて置け、よう聞いて置け/\。皆成程の理が分かれども、日々の理が分からねば、どうもならん/\/\。をやの話、をやさんの話やと楽しました。成程の理が分かりても、日日の理が分からにゃ、何時に何程の井手が崩えるやら、潰れるやらこれ知れん。何時に分からん/\/\。さあ/\諭しよ/\/\。一時その場の話々、さあ/\遠くの所の話/\/\、さあ/\遠くの中の中にいろ/\の道あり、一時一つの理があって、あちらへ入り込み、こちらへ入り込み、その中へ入り込む。高い所へ入り込む。十分に働く/\/\。さあ/\人間心がこの道分からんから、これだけ/\と言う故に、口説きに帰らにゃならん/\/\。何程の理があっても、容れ物へ入れて始末してあっては、何にも分かろまい。この理が分かりさえしたら、神の口説きも速やか。尽せども理が分からねば、口説きもこれまでや。

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