明治二十年六月
大阪近藤政慶の願(初代上町支教会長)
一つ何でも十分受け取る。通り難くい道である。一つ分かる分からず、どうせんならんとは言わん。さあ/\一直一つ、心定め一つにて道の思案。幾重の道、通るに通れん道、日限満ち来たなら、道すがらどういう道思案定め。今日の今、今というては細々道は一つ処、あたゑはむこう十分いかん。一つ二つ道見えども分からん。一寸何程、これだけ身処で思案。さあ/\案じる一つこう、一つこう、一人者所にて理もある。よう聞き分け。一人だけの事で思案。心案じある、どうもならん。一つ安心、二つまあ、一寸道これこそ心を治め。一日千度に受け取る。案じ心ありてはどうもならん。心配さすな。