明治二十二年一月二十二日
井筒梅治郎伺
さあ/\思い掛けない。どういう事と思う。分かるまい/\。所々、内々一寸談示したいと言う。一寸伝え難くい。よう聞き分け。身上一つ何でも思案付かん。尋ね一つ理を聞かす。所々一つ事情運ぶ。今日も留守/\、用事調わんな。だん/\理、身の処幾重理が重なる。これよう聞き分け。多く中ただ一人、日々尽す処、あちら尽す、これまでこれだけ尽す、これから日々尽さにゃならん。世界日々これまで通り来たる。日々尽さにゃならん、所々尽さにゃならん。案じる事は無い。
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さあ/\心に掛けずどうである。一度内々安心の上安心さし、これ結構、これではな。どうしようと思うても出けぬ故、一つ理定め掛けたる理はどうでも連れて通る。さあ/\心に掛けずどうである。一度内々安心の上安心さし、これ結構、これではな。どうしようと思うても出けぬ故、一つ理定め掛けたる理はどうでも連れて通る。