明治二十一年
植田長三郎妻いし五十才陰暦四月三日より悩みに付伺(十市郡下村)
さあ/\尋ねる処/\、さあ/\身上一段の処、心得ん。さあ/\頼めども願えども、さあ/\よう聞き分けねば分からんで。十分定めにゃ分からんで。さんげばかりではないで。さあ/\尽せども運べども、一つの世界の処を見て案じる処は要らんで。いつの事やろう/\、案ぜ一つの処、心得てくれるよう。身の処で印無くば、案ぜるであろう。何も案ぜは要らん。身の処十分諭してくれるよう。