明治二十一年十月
桂重平五十五才身上願(丹波国南桑田郡勝林嶋村斯道会第五号周旋方、二十日夜十二時病ス)
さあ/\身上一条事情尋ねる。尋ねるからよう聞き分け。長らえて先ず/\運ぶ。これだけ尽すのに、どういうものであろうと、何がよいどれがよいと、これは言えん。身はかしもの心一つが我がもの。救けたいが親の心可愛が親の一条、幾名何名あろとも可愛が親の心。常々が第一々々。ならん/\、身上ならんでない。そんならどうしたらよいと思うやろ。可愛や一条の理を聞き分け。成程という理を聞き分け。成程というは、天の理である。天の理である。この理をよう聞き分けて、めんめんも成程の理をよう治めてくれるよう。