明治二十一年十月二十九日
柏木九左衞門四十二才(元斯道会滋賀県下近江国甲賀郡宇田村第三十八号周旋方)
さあ/\だん/\一つの席の理を追い、又々の席する/\。一日の日に生涯の心定め。同んなし理であるとゆえども、さあ/\どんな心も直ぐに受け取る、直ぐに返やす。なれど真の精神より外に何処にも自由自在の理がありはせんで。さあ/\又これから所々には、一つのこうのうの理も無けねばならん。なれども日々勤める処、内々家業第一の勤めの理である。又互い/\の真の孝心の心これ一つ、二つ一つに治めて、又これよりさづけ/\、あしきはらいたすけたまへ天理王命、と、これ三遍唱えて又三遍々々々三々々の理を授けよ。さあ/\しいかり受け取れ。