明治二十一年十月二十二日
伊原武平二十八才(阿波国三好郡加茂村)
さあ/\尋ね一条、遠く一つの理を以て尋ねる。前々一つの理を以て伝える処は、受け取ってある。所に一つの理も渡さにゃならん。遠く処、席を聞いてした処、十分の理を聞き分けて、理をいつ/\までも忘れんよう、国への諭す理を聞いて一つの理を心に治まれば、自由自在が今日一つ第一内々孝心と、内々自由自在と言う。一つ治まれば世界へ映る。自由自在とは何処にも無い。誠一つの心にある。誠の心いつ/\までも忘れぬようと、一つこうのう渡し置こ。あしきはらいたすけたまゑ天理王命、と三遍唱え三々九度三々の理を授け。しいかり受け取れ、さあ/\受け取れ。