明治二十年四月二十四日八時
刻限御話
刻限過ぎ、上たる処の事でも、これ一つ処よう聞け。身の内悩む処、一時大望の処が分かり難ない。さあ/\幾重事情聞くとも時々。さあ/\詰んで/\まこと楽しみ思えども、身の内の処も良かろうか、もう一日したらすっきりと澄み切るも、これこそ十分急いて磨き出るで。十分急き待ち兼ね、真実知らす。切なみ刻限知らす。これだん/\、今まで尋ねも、前に肝心なる伝え取次々々、席にて十分止まる。何時なりと席にて尋ね。尋ねるに付、さあよう聞き分け。分からん。今までの処休息場、女共の皆寄り合うて、席に手が要るのやで。来たら早いて。互に十分の刻限は無い。それ/\この心受け取る。道理受け取れ。どうもよう思案。楽しみ深くというは、人に成程という。それより事情やで。言うて了う。