明治二十一年六月一日
深谷ハナ四十五才伺

さあ/\/\余の儀外儀やない/\。別段案じは無い。重の話や/\。見たり聞いたり、めん/\の処、だん/\とどういう処たばかり遣り方無い。めん/\一名一人出越す所/\出越す所、十分であろうと理。大勢の中寄り来る月あり/\、めんめん出替わり/\する処、一人にてめん/\先ず/\ひいそ。身の処障りあれば、どうも仕様無い。一名一人である処これはよいと、それ出越す所に世上の声もある。出越す所、一寸思やんしてくれるよう。案じては案じの理を回る。内の処も運ぼと思ても、身の障りあれば、どうする事も出けん。案じは要らんと。

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