明治四十年四月十日(陰暦二月二十八日)午後五時半
だん/\と御諭を受けまして、理の取違いより遂に人を恨みました事も、真の心よりさんげ申し居り、本人まさゑもこれに居ります。今後は如何なる精神も取り決めさして頂くと申し居ります、と申し上げ
さあ/\/\悠っくり筆を執り、あちらこちら理を諭す。神というものは付き合いよいものゝ、人の心程難しいものは無い。もうこれ年限というものは長い年限。よう/\の理に及んだる。神は悪い事一つも言わせん。皆可愛から一つ/\理以て深い理諭する。よう聞き分けてくれ。これまでの処どうしてこうしてどういう事あろう、思い/\の年限経った。これから先は思うようにしょうと言うても成るものやない。この道というは、もう言うまでのものである。金銭ずくで求められやせん。国々所々あちらこちら遠き所より運び来る。又日々稼ぎという、皆働いてる人の事を思え。金銭稼ぎ、朝晩まで働いたとて、何ぼうのあたゑあるか、よう思やんせい。これまでに経ち越したもの、後戻りしょうと言うてなるものやない。親から/\親から、親が子に悪い事何一つとして教えるか教えんか、よう聞き分け。神のやしきに住んで居る者悪い事何言うものか。まして悪い事神が何言うか。こうして今までの処/\詫々と言えば、日々仲好く出来るか/\。さしづ通りにすれば今までの処許す。何年経ったらどう、幾年経ったらどう、未だ/\六七年七八年未だ/\ある。又それから先長い道と言うたる。これをよう聞き分けてくれにゃならん。三軒三棟を一つの心に治めるなら、その心楽しんでくれ。一言押して話に伝えて置こう。
しばらくして
さあ/\もう一言々々、余分一人をこちらへ納めるという、これ深きいんねん/\。さあかんろだいという理何と思うて居るか。その明かりで照ってある。この世へ出た人間というは、何程の理というや分からせんで。これをよく伝えてやってくれ。この理治まれば、何よの事も皆分かる。
又々ついでを以て諭す。教祖子供中に、よく聞き分け、聞き分けの出来ん者あったやろう。さあ/\決まって決まらん。年限追うて年取りて年寄りて一つ理を結ぶため、それより未だ伝わったる。その結構見せてある。その中に理の治まらん者は、ほこりの屋形と残し置いたる。皆これから取り持って道という理、ひながた見て明らかに一つ理聞かしてやってくれ。