明治四十年四月八日
一同一先ず引き取り、しばらくして飯降より姉まさゑの処、理の取違いの処は御詫び申し上げ
すっきり真から治まりゃ、じっと自分の心に浮かんだなら、十分にしてやってくれしてやってくれ。早う運んで一時も心を休ましてくれ/\。それより頼りも楽しみもありゃせんのやで。皆んな結構な事ある事知らん。こんな結構な所、何処へ行たとてありゃせん。働いて通りてみよ。働いて通る心に成ってみよ。どんな事あったてこんな事あったて、こんな暮らし一日も真似は出来やせん。それを知らんからころりと違う/\。独り大きい成ったように思うのが違うで。そうやない程に/\。これよう聞き分け。将来末代のために成る程に。さあ/\もうよしや。
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