明治二十一年秋
中津今村熊太郎手の出来物に付伺

さあ/\/\/\尋ねる/\、一名一人の理を尋ねる。とんと今は理を分かり難ない。これまでこれ程尽してある。所々何とうした事と思う理を尋ねる。これはどうや、こういうもの何でこう成ると思う処、これは納して置け。最初の掛かり、喜んだ時の心治めて、じいと心鎮めて置け。早く理も分かる。これまで何とうした事と思う。一つの心を運び尽して置いた事は、神見て放って置かん。容易に捨てはせん程に。理も成程と聞き分けて、あちらも治まると、こちらも治まると、世上の理を見て、蒔いた種はすたりたかいなあ、思う心捨てゝ了うて、まあ、じいと心を治めて置けば、遠からず理に寄せて分かる事と、さしづ一つの事である。

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