明治三十五年三月十四日午前十一時過ぎ
刻限御話

さあ/\/\半ば/\、さあ/\半ば/\。これ日は早いものや。十年経った/\。十年の間というものは、とんとどうもならなんだ。十年経ってあら/\分かる。あちらからもこちらからも理と理分かる。どんな理もある。休ましてはならん。日々皆勤めさしてある。十年祭という、結構という。多人数から出来た一日の日思う。勤めさしたる理が立ってあるから、どんな事でも出来る。どういう事と、これ一つ何か遠い所の理は分かりゃせん。見てこそ分かる。皆それ/\たゞ心尽して居る。何より篤い理、姉弟々々三人の姉弟あちらからもこちらからもいうようではならん。皆心一つの理治めにゃならんで。十分楽しましてある。不自由さしてはない。この理思やんせにゃ分かりゃせん。どうなるもこうなるも、日々休まず運ばした理から成り立ったもの。年限の内には散々の事もあった。さあ/\理というもの、心というもの、これいつまでも一つ。どうも失うたら身までも失う。身を失うて了うてはどうもならん。又姉弟の中姉弟三人、男一人女二人、男女の中という。日々あちらからこちらからどうもならん。理の上の心なら何も言う事無い。親の言う事は、道の上の心と思わにゃ理やない。道の理やで。これさえ聞き分けたらば、腹立ちゃせん。たゞぬっと大きなって、子の間というものは、どういう事も知りゃせん。さあさあ欲というものに切りは無い/\。いんねんが悪かったらどうするか。門に立って一度のものも乞うや。不自由の理聞き分け。不自由の理さえ聞き分けたら、何も腹は立ちゃせん。いんねんの理も諭し置こう。さあ/\三人姉弟、姉の方一代立ったも同じ事なれども、見難くい事も世上には明らかな道が立ってある。人々たゞたゞ一つこれは遂の日が見えてからどうもならん。姉弟三名仲好く通らねばならん。一代というは小さいもの。一代から末代の理を授けてある程に。それを知らずに居てはどうもならん。さあ/\姉弟三人という、妬み合いのような事ではどうなるか。いずれ/\ふしある。どうもならん。知らず、仕様が無い旬がある。世上よう思やんしてみよ。年繰りてみよ。道というものは、一時親の理であろう。この理忘れてはどうもならん。人間というものは長い命、命というものはどうもならん。果たそうと思うたとて、成る日が来ねば果たされん。この一つの理を聞き分けねば、どうもならんなあ。ようこれから未だ/\先は、席も長う踏んばらにゃならん。後へと言うたて未だ覚束無い。何彼の処皆それ/\の処、たゞ心勇まして、心悩まさぬよう。心養えば十年の処、二十年三十年と言う。楽しんでくれ。今年生まれた者でも三十年になる。これ楽しんでくれ。又計りようが悪かったら、どちらへ傾ぶくやら分からせん。勇んで楽しんですれば、どんな事でもよし/\。今日もお障り/\と言い/\十日二十日三十日となったら、どうなるや。世上に何と思う。一日の日の事情、これ大層なる話である程に。
さあ/\一日の日から改めてみよ。難しい事何も無い、難しい事言うでない。
さあ/\これをしっかり十分筆に付け。世上何百里ある所から出て来るぢばである。今日はどういう事に思うか。教祖のこの理心に治め、皆々取り扱いくれるなら。伏せ込んだ理何処にあるか。このやしきより外にありゃせん。親子伏せ込んだ理、存命の間席に映してある/\。
さあ/\よう聞き分け/\、三名中の兄弟、仲が悪いようでは、世上の理どうなる。又親という理聞き分け。この理、天が下にはありはせん。教祖存命の理、これ三十年先の話、楽しみ日々心働かして居るであろう。さあ/\も一つ姉弟の中/\、一人の男これまで見難くてならなんだ/\。一寸意見のために日柄切りて置こう。半年々々十分の心治め。十分の理を失うてあらせんで。ちゃんと納ってあるで/\。

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