明治三十四年八月十日(陰暦六月二十六日)
鴻田忠三郎七十四才身上願
さあ/\尋ねる事情/\、さあ身上に一つ事情心得ん、いかな事であろと一つ尋ねる/\。尋ねにゃなろまい/\。尋ねるから一つ理をしいかり諭す。一時一つ理を聞き分けて十分たんのうさすがよい。たんのうすればよい。さあこれまで道すがら、どういう理こういう理も通り、重々通りた理に一つあたゑという一つ理を諭し置く。よく聞き分けて皆々の者もよう聞き分けて楽しまにゃならん。よう聞き分け。一代やない、一代と思てはなろまい。末代という。もう後々十分継いである。尚々後々という、十分結んである。後々十分結んである。十分の理に結んであるによって、主にも聞かして十分たんのう。さあ一時ではない。なれど通りてある処からそれそれ聞き分けてたんのうしてくれにゃならん。もう一時長い/\。長い年限の間、長い年限の間に一つ、もうどうであろうという日もあったやろ。又兄弟々々それ/\一つ不足も無く、これ十分たんのうしてくれにゃなろまい。誰言うのやない。よう聞き分けてたんのうしてくれ。一時やない。もうそれはどうこれはこうと、存命の間に十分たんのうすれば、重々末代の理である。後々十分結んであると諭してくれ。十分たんのうするであろ。