明治三十四年七月三十一日
吉本松太郎養長男英治八才身上願
さあ/\尋ねる事情/\、さあ小人身上さあいかな事、どうでもならん/\、どうでもならんから尋ねる。尋ねるから理の諭もしよ。いかな事も聞き分けにゃ分からん。まあ/\道のためと言う。道は、だん/\運べども尽せども、理は楽しみの理なれど、内に有る無き理は無い。有るという無きという、子供こういう事でなあ、これ一つ子供有るも一つ無いも一つ、有るも無いもいんねん。この心得一つ、万事一つ諭し置く。親という理小人どうしてもなあ、有ると無いと聞き分けてこんな事と更に思うな。小人親という理に成って、無いも有るもこの理聞き分けにゃならん。為す一つ理、事情は余程迫りてある。なれど、ほんにそうであるかと言えば、又一つこれ諭し置くによって、一時聞き分け。一時聞き分けて、真に理が治まるなら、又暫くと言う。