明治三十四年五月七日
中西殷及び母みつゑ五十九才長男冨九才身上願
さあ/\尋ねる事情/\、だん/\身上事情、又替わり/\、これではと言う事であろう。どれだけの思やん/\。これではどういう事であろう。めん/\も道という、理という、思う中どうでもならんと言うて尋ねる。尋ねるから一つ順序諭し置こうから、よく聞き分け。こんな大望なる道、皆心に持ってだん/\運ぶ中尽す中、日々受け取りある。又一つ身上に掛かりて来るは、どういう事である。なれども、よう聞き分け。道の上にある。これよいと思う中悪き事当たる事ある。よう聞き分け。その中に身上が判然せんという。これよう聞き分け。これまで知らず/\前生という心も、一つ心に治め。又中にこれだけ運んで、など、これは更に持つなよ。これ皆前生いんねんのさんげである。身上不足なりて、たんのう出来やせん。なれど、世上を眺め。世上の理にいかようの事もある。案じる事は要らん。一時の処にては、これから事情を思やんしてみよ。楽しみはこれから。これ一つよう聞き分け。さあ/\案じる事要らんで。案じた分にゃならん。