明治三十四年十月十五日
芦津分教会長井筒五三郎身上願
さあ/\尋ねる/\事情々々、さあ身上々々いかな事、どういう事尋ねる/\。尋ねる/\事情、さあまあ一時の処、どうと一つ無いが、身上という、又世界という、さあ案じるやろ/\。案じてはならん/\。ようしいかり心というものに、一つ用意という理拵えてくれ。皆身上案じる事先に立つ/\。道というものに、よう思やんしてみよ。掛かりというもの、どういう処から掛かりたやら、こういう処から掛かりたやら、年限後というは、困難日通りたる。又一つ所々、名高という、世界に一つ不思議という。元々という、心寄り合うた一つ固まりという。この理聞き分けにゃならん。身の処、どういう処違う、何が間違うたると思う。間違うたると言う。間違うたる者寄っては、こうのうあらせん/\。そんなら、身上どうしたものと思う。よう聞き分け。どんな事出けようが、どんな事になろうが、この道の元という理から聞き分けてみよ。皆惣々心に治め。理は末代という、末代理拵えるという。末代の理拵えるは、並大抵で成ったやない。身上という、よう聞き分け。身を苦しみさし、不自由さし、こんな道は世上にあろまい。身上に何の変わり無くば、何も言う事は無い。よう思やんしてみよ。掛かりて来れば何が間違い/\と思う。よう聞き分けて、ほんにと心に楽しみ組み立て、心一致、一つ理あればこそ世界という。この心楽しみ、成っても成らいでも、一つの理積み立てたら、末代という理皆治め。早いという、遅いという。早いという、遅いという。明日という日は皆分からせん/\。どんなにしたとて分からんなれど、理によって夜が明けば/\楽しみという。よう聞き分け。一時どうとは無い。一寸大層なれど、しいかり心に理結んでくれ/\。成っても成らいでもと言う。又候と定め。心しいかり大丈夫と定めてくれ。