明治二十年三月
梶本松治郎父上の身上願

さあ/\よう聞き分けねば、身の内の処、何でも彼でも、身の処何でもない。それそれ処、身障りどういう事に思う。大層天然なる事なら、どうにも、こういう事も、誠一つ積み置くなら。それを知らずして、こうしたら早かろか、だん/\道を埋んで了い。風呂敷に理五十年を、この所にある。分かるまい。皆々それ/\に伝え。話通り違わんで。話通り、世上から実の道、誠になる。こうするは不都合なれども、めん/\思やんして、こうせにゃならんとは言わん。めん/\家内、神のかしもの、実が承知無くばならん。三十年十五年、話通り気使い無い。神の言う事目に見えん。神の言う事悪い事は言わん。めん/\心定まらんから分からんのや。神と言うて尋ねる。尋ねるという事は前々話してあるで。

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