明治三十三年七月三日
谷田寅吉次男寅松二十三才身上願

さあ/\尋ねる事情/\、どうもいかな事情も尋ねるやろ。尋ねるまでの心というは、容易ならん心である。さあ身上という、どうも心得んなあと/\思うやろ。思うは理や。なれど、尋ねるからは、一言さしづしよ。この事情よう聞き分け。心に成ろまい。心に取って堪いるに堪いられん。これまで道すがら、何でもという。運んだ理に、どうと思う。いかな事と真に忘れるに忘れられん。堪いるに堪いられん。よう聞き分け。道は末代理である。心鎮めて胸に治めにゃならん。何でこうなると日々であろ。なれど、心取り直せ。人間かりものなら、世上も同じ事。知らず/\である。めん/\心治まろまい。鎮治まろまい。なれど、世上皆同じ人間なら、よう聞き分け。この道心尽し、どんな事あれど、二人一つの心、互い/\結んだ中なら、放って置かれん捨てゝ置かれん。これより楽しみ無い。一戸一人なら心仕舞のもの。成って了たらそれ仕舞。なれど、道尽したら末代の理。聞き分け。放って置かれん捨てゝ置かれん。いつ/\まで続くは理。真実続いたら誠。皆んな心持って、優しい、優しい心持ってくれ。これより楽しみ無い。何処へ詣ったとて無いで。この道は天の道。放って置かん。いつ/\まで無くば、天の道とさしづして置こう。

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