明治三十三年十月三十一日午前二時
刻限御話
思わく違うで/\。しっかり聞け。しっかり踏ん張れ/\。さあ/\今夜の話/\というものは、だん/\遅れ、何よ/\どうでもこうでも話伝える。話伝えても、心というものは退くにも退かれん。道というものは、どうでもこうでも。道に関があっては通られん。橋があっても橋が腐りて居りゃ通れるか。そりゃ一人や二人は通られぬ事はないけれども、向こうは危ない/\。道は半ばであれば、分かり兼ねる。分かり兼ねるがもっともである。なれども、刻限という理から諭して基づかねばいかん。道の上に第一差し支えるという理分からにゃならん。どうしょうこうしょう聞き分け。刻限話又ふでさきにも知らしたる。又時々身の障り/\、皆々道理に諭したる。勝手の良い者用い易い。勝手の悪い者用い難くい。あっちやろうか、こっちやろうか、雨が降る風が吹いたらどうするか。どんな者掛かりてもこんな者掛かりても、何よ神一条と大きな話に止めて置く。世上に見込んだ中に選り出して置きゃ、どんな者も寄り来る/\。何ぼ言うても諭しても聞き容れにゃ、道がびっしゃりと消えて了う/\。さあ/\一日二日十日、もうやろうか/\、三十日五十日経ったら、その道というものどうなるか。前々建家の話、前に詳しく説いてある/\。刻限分かりてある/\。どういう建家、明日日から藁入れ/\、材木入れ/\。そうすれば明日日からどんな事でも諭す。その事分からねば幾日経つとも分からんで。道理に適わん事して、どうして行くか。どん/\定め。明日日から床をめくり材木抛り込め。建家の事知って居るか。だん/\やい/\、すっきり説いて置く。あちらこちら出越して居る者、そこえ/\話し勤め、急には帰る事要らん。けれども、こういう事あったと、得心の理が早く諭すがよい/\。この道始め家の毀ち初めや。やれ目出度い/\と言うて、酒肴を出して内に祝うた事を思てみよ。変わりた話や/\。さあ/\そういう処から、今日まで始め来た/\。世界では長者でも今日から不自由の日もある。何でもない処から大きい成る日がある。家の毀ち初めから、今日の日に成ったる程と、聞き分けてくれにゃなろまい。
しばらくして
さあ/\又々一声々々、さあ/\だん/\話し掛ける。固め/\にゃならんで。あちら向いてる者も、こちら向いてる者も、道という道理、精神結ばにゃならん。あちらが錆付く。捨てゝ置けん/\。心という理添わんとは、肝心道理適うか/\。適わぬさかいの理を諭す。第一々々、第一の中にも、第一の理を楽しんで通るなら、一言の言葉、万言の理に添う。一致一つの理で添う。ほんにそうか、世界へ響くという。さあ言え/\。皆々聞き分けてくれにゃならん。国々名称の理を下ろしてある。教会々々、一名称々々々、芯という者あろ。よう聞き分け。その者から心分かりてくれ。その者から一時に攻められたら、とても/\、踏み止められはせんで。さあ/\皆勇んで掛かれ。勇む事に悪い事は無いで。あちらこちら神が駈け廻り、修理肥を撒いたるようなもの。これは容易でなかった。これからは取り込み一条、今ぢばに何人居るか。世界の中からは僅かやろ。これ、楽しますのと、怒らすのと、どうなるか。これだけ諭したら分かる。これをどうやこうや言う者は、道の者やありゃせん。道理に適わん事したら、どうでもこうでも行きやせん。さあ/\/\何でも彼でも、早く/\救けにゃなろまい/\。さあ/\又々一声々々、さあ/\だん/\話し掛ける。固め/\にゃならんで。あちら向いてる者も、こちら向いてる者も、道という道理、精神結ばにゃならん。あちらが錆付く。捨てゝ置けん/\。心という理添わんとは、肝心道理適うか/\。適わぬさかいの理を諭す。第一々々、第一の中にも、第一の理を楽しんで通るなら、一言の言葉、万言の理に添う。一致一つの理で添う。ほんにそうか、世界へ響くという。さあ言え/\。皆々聞き分けてくれにゃならん。国々名称の理を下ろしてある。教会々々、一名称々々々、芯という者あろ。よう聞き分け。その者から心分かりてくれ。その者から一時に攻められたら、とても/\、踏み止められはせんで。さあ/\皆勇んで掛かれ。勇む事に悪い事は無いで。あちらこちら神が駈け廻り、修理肥を撒いたるようなもの。これは容易でなかった。これからは取り込み一条、今ぢばに何人居るか。世界の中からは僅かやろ。これ、楽しますのと、怒らすのと、どうなるか。これだけ諭したら分かる。これをどうやこうや言う者は、道の者やありゃせん。道理に適わん事したら、どうでもこうでも行きやせん。さあ/\/\何でも彼でも、早く/\救けにゃなろまい/\。