明治三十三年九月二十一日
旭日支教会長岡本善六腹痛に付願

さあ/\尋ねる事情/\、さあ身上に一時々々堪えられん。いかな事であろうと思う。堪えられん事情、それ/\眺めてそれ/\心と言う。よう一つ聞き取って心に治めにゃどうもならん。身上お腹から痛んでならんという。よう聞き分け。身の堪えられん時は、何も思う事あろまい。又他にそれ/\道通りて居る者も、人の事と思わりょまい。どうしてなあこうしてなあ、真実というは道の理である/\。どうしょうこうしょうと、何程思たて、たった一つの身上が堪えるに堪えられん。一つ理である。何様も皆その通り。この道という、しいかりと思うはしいかり、不安不安と思うは不安。何程、どうしてやろこうしてやろと思たて、皆そも/\ではどうもならん。皆人の事とも思わず、我が事と思てくれ。さあ身上大層、大層から踏み止め。これまで長い間の道筋、よかったかと思えばばらける。心に思うよう行かん、と思い/\年限経って了たる。よう聞き分け。遠い所の話も聞くやろ、又見るやろ。所、道の理、どれだけやろなあ、どれだけやろなあ、世上小首傾げて思案なりたる。元々不安ではならん。この道、どうしてくれこうしてくれとは言わん。真実ありて思い/\添わなんだ。なれど、これから精神あれば、一時踏ん張り出ける。元々から古い事思い出してみよ。年限何をしたんやらと思う日あったであろ。皆々国々所所見て、真に誠治めるなら何よ自由。よう聞き分け。何程の物ありたて、身に不自由あれば、堪えるに堪えられん。神の道に物無くなして、不安と思う。よう聞き分け。神の道やのうても一夜の間に無くなした者もある。何時大き風中たりて倒けて了う者もある。こら世上の習え。又真実運び、心に成程と精神思うなら、種々と思え。年限尽し増ぁしたら、どれだけになるとも分からん。道自由と諭し置こう。身上に長いさしづした処が、一時小康が治まらん。早く救けたい救かりたいは、皆々の心、皆々の理。よう聞き分けて、将来忘れんよう、一時改め。身上一時大層、大層なら大層、大層改めるなら又一時、と、諭し置こう。

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