明治三十三年九月十四日夜九時
刻限の御話

アヽヽヽヽヽヽヽウンヽヽヽヽやれ/\/\、あゝやれ/\/\、まあ、あちらへ廻りこちらへ廻り、どちらにもあちらにも、皆々さあ/\、まあ一寸早く話したい。どういう話したいなら、早く古い話したい。これまで刻限にしたいと思えど、出けん。どうやらそれ/\道理言わにゃならん、聞かにゃならん。これでは放って置けん。皆一つ寄りたる。こうもせにゃならんどうもせにゃならんと、今夜という今夜寄ったる刻限九時という。程無う刻限移るから、くどい話する/\。どうこう古い中には、あれこれ現場目の先にした事はして居る。なれど、古い事は、ほんにと知ってる者は無い。ほんの二十年二十四五年は知って居る。これから後の十年以来というは、とんと分かりて分からん。書いて筆に残した事は無い。実際は十七号ふでさきという、珍しいものがあるそうな。見たいなあ、聞きたいなあ、これはどうも見とうて/\、聞きとうて聞きとうてならんというは、世界に多分ある。なれど、容易に見せる事は出けんで。又真に聞きたいと言う者には、そら聞かさにゃならん。なれど、うっかり出せん。天然と諭したる。ぼつ/\は天然という。昨日や今日に出たもの天然と言えん。天然外したら、一も取らず、二も取らず、何をしたんやらと言わにゃならん。皆々今夜という、今夜は古い中一寸古い話、俺等はこう思う、と言う者あってはならん。古い処は筆取ってないから、道理聞き分け。どういう道から成り立ったる。最初という、三十七年前、その前又長い。三十七年後の者知ってる者一つも無い。ほんの、話にそうであったそうな、と言うだけ。実際見た事は無い。難儀苦行の道は分からん。よう聞き分け。三十七年古い俺等どうや、俺等こうや、影姿無かった。後々難儀は話だけ。皆心に治まってないから、聞いたゞけ。今勢から取り締まり、万事仕難くい。これも古い話、刻限と諭したる。天然というは、皆いつの刻限にも一筆なりと言うてある。三十七年後尋ねてみよ。日々替わり合うて来る。替わり合うて詰める。暑けりゃ、ふわら/\と扇使いしてでも尋ねらる。又寒けりゃ大火鉢に大き火を起してなりと、尋ねてみよ。嘘は無い/\。聞いた事は忘りゃせん。これだけ話、早く/\と思えど、どうもならん。ふでさき証拠。今年先十年二十年先の者成ってから、話というは、実際その場/\であら/\分かる、昨日はどう明日はどうと尋ねてみよ。昨日はどうしたこうしたと言えば、分かる。今の事権力あってはならん、微力では行かん。神の道が止まって了うてはならん。艱難苦労、教祖存命中、先々映りたる。どうでもこうでも、天然で成り立ったものは、何処から眺めても曇り無い。どんな者が見ても水晶玉の如く、どんな者でもこの道理の一つに集まる。よう思やんしてみよ。これこんなぐらいで神の道止まりて了てはならん。一つの道理に、三十七年後の影も姿も分からん処からの道楽しんでくれ。踏み被ぶりありてはならん。よう聞き分け。一年でも古い者、後の現場見て居る。新らしい者は結構だけ知って居る。話聞いたゞけで現場分からん。取り持ちという、取り成しという、皆々あちらから持たせば、一つの力、こちらから持たせば、一つの力。あちらこちら四方力と成ったら、六方八方と言う。そうしたら、どんな事したとて、どんな風吹こうとも、倒けそうな事は無い。これは天然と言う。偉い事出けた。六十年という古い道、何処から眺めても彼処から眺めても、出けて来たら世界の玉と言う。それからだん/\伝える。又、刻限追々する。元へ話を返る。三十七年何も影姿無かったもの。どうもせにゃならんこうもせにゃならん、というは、これは神のしんのはしらと言う。神の力薄いものである、細いものである。なれど、どんな事あっても動かんは、神の道/\。どうなりこうなり、その日来たい。又そこえ/\、土台出けたる/\。あちらにこちらにも、土台出けたなあという。こら雇うてするやない。又価出してするやない。これは天然の理として独り出けて来るで。今の刻限は、これで一筆止め置くと言う。

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