明治三十三年七月二十五日
飯降政甚事情願(政甚事情に付、本席の仰せには親子の縁を切って了う、との事の方如何致して宜しきやとの願)
さあ/\だん/\尋ねる事情、いかな事と思うやろう。年限数えば、余程長い年限。よう一つ、どういう事もこういう事も、一つ/\。年限の内にどうもならん。幾度事情々々、よう聞き分けてくれ/\。抱きかゝえする間は、親の言うようなもの。どんな艱難してるは親の理、もう年限経てばどう言うもこう言うもどうもならんと言うは、あちらから抑え、こちらから抑え、心治まらん。年限長い年限、どうも修理肥遅れて了うては、作物取れようまい。遅れて了うてから修理肥は、どうもならん。実がのりてから、何程どんな事した処が何もならん。実をのらん、遅れん先から手を引いて、まあ/\それ/\と言うは理。一時許すに許されんというは、皆それ/\心無けにゃならん。世界の理がある。よく思やんの処である。心で煩う、心で病む。心どれだけ何と思われても、心から出る。病んで果たす者もある。この道聞き分けてくれ。この道元前々治めた理は、あちらから取りこちらから取り、皆噛じり欠かれたような道から、出けて来た。一人尋ねる理、一本の根より三本、三本道理聞き分け。もう切るに切られん/\日が来た。切って了うてはそれ仕舞。切ったと見せて切らんが秘密。切って切らんという処は、皆に委せ置く。又席の言う事は成程の理、世界満足与える理がある。よう聞き分け。抜いた刀でも理に合わせば、鞘に納めるが秘密の理である。
さあ/\追々一つ/\諭す。一本の一つ三本の枝、これ一つ第一理。今の処一本の子通りとして二本の子、もう一本子、どちらで成るもこちらで成るも同じ事。一人名前付け変え/\。
姉妹衆に話をした上、押して願
さあ/\あら/\話というは、あちらもこちらも聞き半ばで分からん。皆峠無くば分からん。すっきりまあこちら抑えて行くがよい。本復の理によって又一つという。さあ/\あら/\話というは、あちらもこちらも聞き半ばで分からん。皆峠無くば分からん。すっきりまあこちら抑えて行くがよい。本復の理によって又一つという。
西、よしゑ、南、まさゑの名前にという処
さあ/\一戸を拵えるねで/\。そうして三つに分かる。元芯というは、今煩い、どうであるなあ、こうであるなあ、煩い中煩い中なら、皆心持ってくれ。道理諭したら、元一本の枝と言う。よう聞き分け。善い事言うも道、悪い事言うも道、どんな事もこんな事も、年限の内に籠もりある。さあ/\一戸を拵えるねで/\。そうして三つに分かる。元芯というは、今煩い、どうであるなあ、こうであるなあ、煩い中煩い中なら、皆心持ってくれ。道理諭したら、元一本の枝と言う。よう聞き分け。善い事言うも道、悪い事言うも道、どんな事もこんな事も、年限の内に籠もりある。
もう一戸立てる事
さあ/\もうすっきり早い道理にするがよい。未だ分からん処ある。一つ分けてすれば、名前二つになる/\。一先ず別派、共に分かれてという。共に分かれさすがよい/\。すれば我が物であって、支配出けねば他人の物。これだけ諭したら分かるやろう。さあ/\もうすっきり早い道理にするがよい。未だ分からん処ある。一つ分けてすれば、名前二つになる/\。一先ず別派、共に分かれてという。共に分かれさすがよい/\。すれば我が物であって、支配出けねば他人の物。これだけ諭したら分かるやろう。
南、まさゑにして、政甚一所に居てという処
さあ/\名前の処ころりと変え。一人名前付け変え。暫くの処、席随いて行く。そうして、ころりと入れ替えば、よう聞き分け。煩い中/\、大病煩うてるも同じ事、一時介抱と言う。一つ用いって、これで本復やなあ/\と言えば、一つ理治めてくれるがよい。さあ/\名前の処ころりと変え。一人名前付け変え。暫くの処、席随いて行く。そうして、ころりと入れ替えば、よう聞き分け。煩い中/\、大病煩うてるも同じ事、一時介抱と言う。一つ用いって、これで本復やなあ/\と言えば、一つ理治めてくれるがよい。