明治三十三年五月十六日
山沢ひさ小人為次身上願
さあ/\尋ねる事情/\/\、身上という、さあ/\身の障りという。尋ねたら大半分かるやろうと思う処、又小人一つ変わりて事情不思議やなあと尋ねる。尋ねば順序諭す。さしづこれよう聞き分け。台に身の障りだん/\ありて、ほんにという理ありて、中にどうもなあという障りある。厳しく掛かる理聞き分け。さしづ通り鮮やか守らにゃならん。だん/\事情重なりある。内々の事情やないで。身に掛かる。尋ねる。刻限一つ道理である。だん/\ならん/\事情掛かる処、一時どうでもよいなあではならん。一時これではなあと言えば、見捨てる事出来ようまい。放って置く事出来ようまい。よう聞き分け。明らか道知らしたい。だん/\事情諭すれど、一時つい/\忘れ、そら捨てゝは置けようまい。会議すればそのまゝ、運び足らん。内々やしきの中誠々は世界だん/\事情中に心どうもあってはならん/\。一つの理一つの事情忘れようにも忘れられん。忘れられん理ありてはどうもならん。よう聞き分け。一寸どういう事から話し掛ける。内々一つの台、もう一つと言うたら一つ、これどうもならん。人の心養うように、優しいなあと言うは世界の台。又一つ、やしきの中に人の喜ぶ事まゝの事、喜ばん事放って置かれん。端々会議にあら/\分かれど、会議からでは治まらん。仕切りて一つ下だす理という。今日尋ね何でも彼でもこのやしき綺麗に/\水晶の澄み切りた理にせにゃならん。人間違いという、取り損いあってからどうもならん。あってから膝に手を組んで思やんした処がどうもならん。そこで毎々知らしある。どれ程高い所でも、道理から十分話を持って行けば伝えられる。濁りてはならん。濁り澄まさにゃならん。道理から以てすれば、それ/\話の理から思やんせにゃならん。身の内一寸怖わいようなもの。世界知らされんようなもの。心悔やみ出てはならん。何かの事知らし置く。取違いありてはならん。一つやない、二つや三つやない。勝手はしよい。これまで見遁して置いた。見遁して居れば暇が要る。めん/\人の事やない我が事と運ぶから、満足々々。清水澄み切り、水晶と言えば満足。これよく諭し置く。これだけ諭したら、真実の事分かる。身の処一時怖わいようなものや。なれど、治まる/\。