明治三十三年三月二十九日
飯降政甚身上事情願
さあ/\尋ねる事情/\、一寸ほのかに身上心得ん。尋ねる。どういう事であろう。尋ねる。まあ一つ仕切りた順序始め掛けた/\。年限五箇年定め掛けた身の処、二度三度勤まろまい/\。永い心持って、道すがら思やんしてみよ/\。これから諭そ。道すがらというは、今日言うて今日に成るか、今言うて今に成るか。つい三十日半季どう出替わり、どれだけ越すに越せん、通るに通れん、跡目という。諭したら、日々取り扱え万事育て扱いくれにゃならん。この道なか/\の道、何とも無くして何とも無い。どれだけ思うても、心理で成るものも成らんものも、理で成ろまいと言うても、繋いで身に不自由さしてなりと、理のほどく事出けんようになるは、天の理と諭し置こう。よく楽しめ/\。一時以て尋ねた後へ、言葉一つ話する。どうで日々長いと思えば長い、後見た後思い、一日の日以て通れ。何でも彼でも通らんならん。種間違いて種にならん。この理聞き分け。一代二代、代々続く理諭したる。生まれ替わりまで諭し、妊娠まで男女分からねど、どういう事こういう事、分からん先から結んである。どうでもこうでも連れて通る。一日二日三十日休んだて同じ事。楽しみ/\、これなあ/\、身に掛かる。これだけ諭し置こう。年限の理、よく聞き分けてくれ。