明治三十三年一月二十八日
鴻田捨菊身上願

さあ/\身の自由々々尋ねる。身の処いかなる事と思う。よう聞き分けたら、何も案じる事要らん。もう年が幾つに成る。もう何ぼに成る。よう聞き分け。だん/\諭したる願の事情眺めてみよ。善き事と思えども、善き事に成らん。又成らん事と思えど成る事もある。事情急く事要らん/\。順序委さるという/\中に、身の不足なる。この順序皆分からん。急く事要らん。急いたてそれ/\のあたゑという。こうして居た分にはと言う、こうしてどうしてと言う。よう聞き分け。事始め掛けた処が、身の不足あれば、心に落し付け/\、落し付けて、まあ/\楽しみ長い。長くが楽しみ。この心定め。どうせにゃならんこうせにゃならん、こら言えんで。
押して、縁談事情たゞ今運んで居る処、じっくりしましたら宜しきや願
さあ/\まあ親々で見れば、まあ家内々々、めん/\こうと思うは理なれど、どうしょこうしょ思えど、身の不足あれば、放って置かにゃならん。身の不足どうもならん。たゞ身の不足無いのが楽しみである。これ聞き分けてくれ。さあ/\まあ親々で見れば、まあ家内々々、めん/\こうと思うは理なれど、どうしょこうしょ思えど、身の不足あれば、放って置かにゃならん。身の不足どうもならん。たゞ身の不足無いのが楽しみである。これ聞き分けてくれ。

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