明治二十一年十月二十九日
平野トラ身上の願

さあ/\いかな処のさしづ。とんとどういうほこり、ほこりというものは、すうきり嫌いや。大きな容れ物、水なら、一寸に知れまい。小さい処の容れ物中に水なら、一寸濁り入りても直ぐと分かる。水の中のこれまで、すうきり洗い替え/\/\て。澄んだ/\/\小さい容れ物に、生涯という心定めは、これ知らして置く。

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