明治三十二年四月十日
高田嘉市郎身上願(西陣支教会役員)

さあ/\尋ねる事情/\、身上という一つの理、身の内という、かりものという、一つの心治めて居る中に、身上不足。いかなる事と思う。よう聞き分け。身上かりもの、この理はめん/\それ/\諭するやろう。めん/\かりもの、よう聞き分け。何がある。どれだけ裕福に暮らしたとて、身上に不足ありては、何の楽しみもあろうまい。身上という、長いもの短いもの、短いもの長いもの。聞き違いの無きよう。いんねんという、成るもいんねん成らんもいんねん。この理を聞き分けるなら、速やか分かるやろ。今一時の道やあろうまい。これまでだん/\運ぶ中、何たる事と思た日もあったやろ。めん/\の理を見て、心の発散。心の発散は、身上の発散。よう順序理を聞き分けて、古い/\道のすがらと、今の道大き成りたるか、小そう成りたるか。よう思やんしてみよ。さあ/\これよりと言う、鮮やかしっかり定めたら、身上はしっかり治まる。

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