明治二十一年十月十八日朝
松村吉太郎去る十六日より朝起き唇たゞれしに付伺

さあ/\身上一条の事情尋ねる。どれが違う、これは違う、と言わん。身上に一つの不足あれば、どうでも尋ねにゃなろまい/\。さあ/\これまで、さあ/\運び来たる処、十分の事である。一度定めた心は生涯変わらんよう。一時世上運ぶ入り込む処の理を見て日々の処、さあ/\内々の処は定めるでもあろう。さあ/\身上よりどうでも速やか成らねばならんと言うやない/\。今からとは言わん。さあさあ内々一時とは言わんで。やしき日々寄り来る入り来る処を思い、一つは心改め更えてくれねばならん。さあ/\内々も銘々も、日々寄り来る処入り来る処を見て、心一つの理を定めて、一時の事尽しくれるよう。

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