明治三十二年六月二十六日
増野正兵衞左の下歯痛み、伜道興頭にくさ出来娘おとも鼻口くさ出来伺

さあ/\尋ねる事情/\、身上に一つ、日々心得んという。又一時小人事情、いかな事と思う。さあ/\尋ねるやろう/\。尋ねにゃ分かりゃせん。どちらのさしづこちらのさしづ、隔ては無いで。よう聞き分け。あちらが障る、こちらが障る。身上から尋ねたら、それ/\さしづに及ぶ。さしづの理は違わんが、さしづを尋ねるからは、さしづ通り運ばにゃ何にもならん。運んでこそさしづのこうのうと言う。何か聞き分け。内々事情あれば尋ねる。心得ん障りという。よう聞き取れ。どんな事もこんな事も、こうと思うても成るものやない。おらこう思う。互い/\中にこういう理もあろうと、順序から順序と言うで。人の順序から人押しの理ばかり。人の遠慮は要らんで。互い/\理を集めてこうという、道一つの理に治めにゃならん。幾度尋ねても何ぼさしづ受けても、さしづ通りの理を運ばねば何もならん。たゞ人間心の計らいでは順序とは言えん。道は道に立てず、理を理に立てず運びせんのなら尋ねるに及ばん。さあどんな所へ掛かるやら知れん。うっかりはして居られんで。
押して、何分分からぬ者であります故、理を立てず運びせん処は、御聞かせに預りましたら又運ばして貰いますと申し上げ
さあ/\内らの順序抑えるだけは抑えられる。なれど、だん/\順序遅れるばかり。これだけ尋ねたら、何かの事も分かるやろ。さあ/\内らの順序抑えるだけは抑えられる。なれど、だん/\順序遅れるばかり。これだけ尋ねたら、何かの事も分かるやろ。
押して、抑えるという理どういう処でありますや
さあ/\尋ねる処/\、何でもないように思て居る。一つ/\理に集めて何かの順序消して了う。小さいものが小そうない、大きいものが大きいない。何か改めて、よう聞き分けにゃならんで。さあ/\尋ねる処/\、何でもないように思て居る。一つ/\理に集めて何かの順序消して了う。小さいものが小そうない、大きいものが大きいない。何か改めて、よう聞き分けにゃならんで。
押して、小さいものが小そうないと仰せ下されますは、人の理か教会の事でありますや願
さあ/\尋ねる/\。尋ねるからはさしづという。何遍さしづしても、どうもならん。人の心に恐れるような事では、さしづすっきり要らんもの。上に立って下を治める、下の理を思わにゃならん。さあ取り違い/\。この理は何処へも掛からせんで。だん/\山坂を越え、この道順序という。あんな者くらいと言えば、小さいもの。よう聞き分け。元という理から治めば、どんな事も治まる。人の遠慮はすっきり要らん。さあ/\尋ねる/\。尋ねるからはさしづという。何遍さしづしても、どうもならん。人の心に恐れるような事では、さしづすっきり要らんもの。上に立って下を治める、下の理を思わにゃならん。さあ取り違い/\。この理は何処へも掛からせんで。だん/\山坂を越え、この道順序という。あんな者くらいと言えば、小さいもの。よう聞き分け。元という理から治めば、どんな事も治まる。人の遠慮はすっきり要らん。
押して、本席の御安心下されます処運び方行き届かん処でありますや願
さあ/\尋ねる処/\、一時尋ねる事情/\、いかな事と思う。それだけの理たんのうして、喜んでも居るなれど、順序諭したる。小さいものは小さいとは言わん。始まりというは、大きい処より始まりたのやない。よう聞き分け。大きいと言えば、大きい処へ心寄って了てはならん。あら憑きものかいなあ、気の間違いやと言うた日もあったやろう。治め方/\という。めん/\心に成らんと思て運ぶから、成らんのや。それで道と言えるか。これだけ諭したら道の理は分かるやろう。分からにゃならん。さあ/\尋ねる処/\、一時尋ねる事情/\、いかな事と思う。それだけの理たんのうして、喜んでも居るなれど、順序諭したる。小さいものは小さいとは言わん。始まりというは、大きい処より始まりたのやない。よう聞き分け。大きいと言えば、大きい処へ心寄って了てはならん。あら憑きものかいなあ、気の間違いやと言うた日もあったやろう。治め方/\という。めん/\心に成らんと思て運ぶから、成らんのや。それで道と言えるか。これだけ諭したら道の理は分かるやろう。分からにゃならん。
一寸して
さあ/\よい/\では分からん。よう聞き分け。身上に軽い障りの間に尋ねて、さしづ一つの理を受けたら、どうでもこうでもさしづ通り運ばにゃならん。あちらにも障りこちらにも障り、よう皆々の心に取り決まりてくれにゃならん。堅く諭し置く。うっかりはして居られんで。これでよいと思て居たら、よいがよいに立たん。さあ/\よい/\では分からん。よう聞き分け。身上に軽い障りの間に尋ねて、さしづ一つの理を受けたら、どうでもこうでもさしづ通り運ばにゃならん。あちらにも障りこちらにも障り、よう皆々の心に取り決まりてくれにゃならん。堅く諭し置く。うっかりはして居られんで。これでよいと思て居たら、よいがよいに立たん。

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