明治三十二年一月二十五日
辻由松妻アサヱ三十三才身上願

さあ/\尋ねる身上の一条、事情尋ねる。いかな事であろうと思う処、よう聞き分けにゃ分かり難ない。皆んな一つ事情は同じ事情、内々一つ事情、又、続いて一つ事情、事情よう聞き分け/\。親という一つ事情、又、後々一つ事情、この中よう聞き分けにゃならん。どういうものである。内々の処、皆心という理にある、心という理にある。道という、皆持ち寄り事情、世界々々だん/\の理、理を聞き分け。どれだけどうしょ、どれだけこうしょ思たて、そらどうもならん。何程思たて、成るようにはっちゃ成らん。身上からよう思やんせえ。よう聞き分け。先々より同じ理でありて、余儀なく理以て一つ事情、これから事情聞き分け。身上から一つ願したら、こういうさしづありたと/\。治まらにゃどうもならん。皆、心という理寄りて寄る/\の理、添う/\の理、よう聞き分け。この諭は悟りは無い。よう聞き分け。身上あって楽しみ、身上続いて楽しみ。身上事情ありて、何程積み重ねた処がどうもなろまい。影も見られんようになりて、何の楽しみも無い。皆んな寄り合うて暮らす事情は、楽しみの台と言う。身上一時どうではない。なれど大層、この事情諭して、内々もこの理に基づくがよかろ。

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