明治三十一年十一月六日
筒井利兵衞三十四才身上願
さあ/\尋ねる事情/\、さあ身上に一つ事情、さあ一つの理を尋ねる。いかなる理、どうしたんやろ。日々こんな事と日々送る処、一つ順序尋ねば、諭そが、諭せば、よく伝えてくれにゃ分かり難ない。この道まっこと尽し、過ごすも一つ理。道に区域一つ理ある。尽す中に、こんな事と言うは、どうなるか。よう聞き分け。日日この道こうと心定めた理、この理あんじょ行けば一つの理、中に心得んというは一つ理。この区域聞き分けにゃ分かり難ない。皆前々分からん。前々いんねんならと言うは、どうもならん。皆一時になるのやない。この道生まれ更わりまで諭したる。どうしょこうしょと言うても、ならん。そんならと言うは、どうもならん。内内困り、皆困り、一代切りと、どうもならん。今に理を聞けば、先はどうなろうという理、皆取って見れば、今に聞かにゃならんという理治め。一時にどうとは無い。なれど大層。どうなるこうなる、何遍出ても同じ事。よう聞き分け。世上にどんな理も聞いて居る。その処ならん処、皆又内々同じ理聞き分け。諭す理内々同じ理聞き分け。悟り内々同じいんねんと聞き分けてみよ。成らん中たんのうは出けやせん。なれど、世上皆見てたんのうすれば、前生いんねんのさんげえやで。この理聞き分けば、又一時事情。