明治三十一年八月十九日
伊藤文蔵妻わき二十七才伜真一七才目の悩みの願
さあ/\尋ねる事情/\、さあ身上事情心得ん/\という。尋ねる事情は、一度さしづ貰たら思い/\、長く事情尋ねを以て諭し置く。よく事情聞き取ってくれ。道のため一つに、それ/\順序楽しんでる。余の外によう順序皆いんねん為す事分からん。いんねん事情生まれ更わりまで、よう諭し置く。成程と言えば、身上一つの理が治まれば、楽しみ。身上不足なって、楽しみありゃせん。いんねんという、どうしょうこうしょう、成らんがいんねん。成るまいと言うて成るが理。一つ身上身上事情心得ん事情である。一つの理、成るがいんねん。身上不足なってたんのうは出来ん。出来んたんのうは前生のいんねんという。小人事情も一つ、親事情も一つ、という。この理を聞き分けてくれ。