明治三十一年五月十四日
佐藤栄佐三十二才身上願
さあ/\尋ねる事情/\、さあ身上に事情心得ん、どうも心得んという事情、さあさあ聞けよ/\。どれだけ話し、どれだけ諭し運べど、理が無い思う処、皆々心、一時身上余程事情である/\。人に一つ事情、早く諭してくれ。これまで道のため運び尽し身上こうではなあ、一時思うばかり。事情諭す。事情聞かそ。尽し損と思うな。運び損と思うな。人に皆どの理聞かし、尽し損と思えば何をしたんやらと言う。又一つには、内々たんのう一つ。身上不足ありてたんのうはそら出けやせん。なれど、世界為すいんねん聞き分けば、成程と言う。成程理が治まれば、又一寸よう聞き分け。何をしたんやらと、思わず持たずして、早く諭してくれにゃならん。