明治三十一年八月四日
前おさしづより本席南の方へ普請の事願
さあ/\だん/\尋ね返やす処/\、幾度の席順序にも同じ事、前々以て諭したる。一点一つ改めて、事情は分からん理は諭してない/\。何でも彼でも早く急いでくれにゃならん。後々さしづ見て、これであったかいなあ、と言うようではどうもならん。期過ぎたら運ぶまでのもの。前々さしづ、こうしたらよかったのや、と言うような事ではどうもならん。分からねば尋ねという。ほんの心に思うたゞけは、どうでも思う。いつの事のように思うてはならん。年限は遅れてある。よう聞き分け。世界それ/\子供連れて戻る。連れて帰る。日に勤めさしたる。夜々思い開き、めん/\に察して、早く運んでやらにゃなろまい。
押して、一棟の処は政甚の所でありますか
さあ/\当分々々、順序の当分、これよう聞き分けにゃならん。今一時席順序以て日々の処、建物治まりたる処、傍から見れば、何のためと思うやろ。よう聞き分け。指を折って年限数えてみよ。建家一条、何のために拵えたるぞ。誰の用に拵えたるものぞ。
さあ/\何でも彼でも、建家三軒の棟並べ/\。並べた処、席続く間は、たゞ一つ刻限。いつの事とも分からん。刻限あったら、定め先にあるとも一時諭すとも分からん。よう聞き分け。貰い受けた伏せ込んだというは、人間と/\の話か。よう聞き分け。さあ/\心得々々、勇み来れば勇む道がある。思やんすれば思やんする道がある。一時に治めようと思えば、治まる理がある。建家三軒治めた処、あちらどうこちらどうとは諭せん。席日々働かせば、傍も楽しみやろ。長々の楽しみやろ。跡目々々と言う。よう聞き分け。一年二年三年の理で出けるか。よう聞き分けにゃ分かり難ない。どれだけの弁者雇た処が出けん。天然で出けたもの。天然を知らんか。天然を知らねば何も分からせんで。